ガネーシャ、シヴァ、カーリー~インドの神様人気ベスト10!〜インド神話を紐解く

インドを旅していると、実にたくさんの神サマに出会います。
その中には、これホントに神様?

と言えるようなものも多かったり。

 

象だったり、猿だったり。

 

それならまだしも、

いかにも見た目恐ろしい、鬼のような神サマがいたり。

 

何じゃこりゃー⁉

と思うような神サマにもときには出会います。

 

でも、案外そんな神サマがインド現地では人気だったり。

わからんもんです。

 

 

というわけで、謎多き、インドの神々たちの世界をご案内しましょう。

 

多種多様のインドの神様の中から、僕がインドを旅しながら、なんとなく肌で感じてきた、

人気の高いと思われる神サマたちを、勝手にランキング化してお伝えしよーと思います☆

 

 

では、まず堂々の第1位から!

 

◇ガネーシャ~商売繁盛!ご利益のある神サマ

ガネーシャ インド

デデ~ン。

 

象やないか。

 

オマエ、象やないか。

 

 

いや、よく見てくださいよ。

 

象なのは顔だけです。

首から下は人間なんですよ。

 

いや、手が4本あるから人間ではないか。

 

 

この象の神サマ、ガネーシャには誕生秘話!というものがありましてですねぇ、

それをお話ししましょう。

 

〇ガネーシャ誕生秘話!

ガネーシャはもともと、後に紹介する、シヴァパールヴァティーという神様夫婦の息子でした。

 

まぁ、実際はパールヴァティーが自分の一部から作ったということなので、パールヴァティーの息子(分身?)と言った方が正確かもしれません。

 

シヴァの奥さんであるパールヴァティーは、自分がおフロに入っているとき、

いつもシヴァが覗きに来るのに頭を痛めていましたと。

 

「あ~あ、お風呂ぐらいゆっくりはいりたいな~」

 

と思ったパールヴァティーは、一計を案じます。

自分の垢を集めて(きったね)人形を作り、そこに命を吹き込んでガネーシャを作ったのです!

 

なるほど、そいつにお風呂の番をさせようってことですね。

考えましたね、パールヴァティーさん。

 

このときのガネーシャは、まだ普通の人間のような様相でした。

 

 

ところが…

 

いつものように入浴中のパールヴァティーを訪ねてきたシヴァに、作られたばかりのガネーシャが立ちふさがります。

 

「ここは通しませんよー」

 

と。

 

シヴァは言います。

 

「あん?誰だてめぇは。

この俺様のジャマをする気か??」

 

と。

 

 

そして譲らない両者の間で壮絶なバトルが始まります。

 

シヴァは破壊の神ですから、相当強いハズ。

 

でもガネーシャも強かったようですね。

 

だって、シヴァはヴィシュヌの助け(維持の神)を借りて、ようやくガネーシャに勝ったという話なので。

 

ってことは、タイマンならガネーシャの方が強いのか??

 

なんて疑問も出てきますが、まぁ置いときましょう。

 

 

そんなこんなで激しい戦いの末、シヴァはガネーシャの首を切り落とし!(ひぇ~)

無事勝利を得ます。

 

たかが奥さんのお風呂を覗くためにそこまでするってのが凄いですが…

 

 

そこに、そんなことは露ほども思わず、のんびり入浴を楽しみ終えたパールヴァティーが出てきます。

 

首を切り落とされた、息子ガネーシャの憐れな姿を見て、パールヴァティーは嘆き悲しみます。

 

「おぉ、アンタ、なんてことするの!

オヨヨヨヨヨヨ…」

 

と。

 

愛する妻が嘆き悲しむ姿を見て、さすがのシヴァも悪いと思ったのか、

 

「わかったわかった。そう泣くでない。

新しい首を付け替えてあげるから」

 

となだめます。

 

 

そして部下にこう命令します。

 

「最初に見つけたものの首を持ってこい」

 

と。

 

 

そしたらそれが象だった!

 

ってな話です。

 

 

その部下も無能ですね。

いや、シヴァの指示が悪かったのか。

 

そしてそれでもその象の首を付けちゃうところが、インド的というか、面白い。

 

 

そもそもサイズが合うのか?

なんて疑問は持つだけムダですね( ‾▽‾)

 

 

そんなガネーシャが、インドでなぜそれほどまでに人気があるのでしょうか?

 

〇ガネーシャがインドで一番人気の理由

それは、ガネーシャが商売繁盛のご利益のある神サマだからなんです。

 

 

なんでもそのでっぷりとしたお腹が、豊かさを表していているからなんだと言いますが、

 

そんな理由でええんかい!

 

って気もしますね。

 

まぁ、いいんでしょう。

 

 

だから、インドでお店とか行くと、

このガネーシャの絵を飾っているところがとても多いです。

 

タクシーとか乗ってもよく飾ってある。

 

 

人の名前にも使われていて、

 

自分は南インドで、ガネーシャさんからガネーシャの置物を買ったことがあります( ‾▽‾)

ガネーシャを売るガネーシャ氏

そうそう、この人。

 

 

そんなガネーシャ

 

おそらく堂々の人気No.1!

ってことでいいかと思います。

 

 

ちなみにいっときベストセラーになった

『夢をかなえるゾウ』

って本がありましたが、

夢をかなえるゾウ

あれに出てくるゾウの神様がガネーシャですね。

 

読んだことはないですが、確か関西弁しゃべるんですよね。

 

 

では続いては第2位の発表!

 

◇シヴァ~破壊を司る好色な神!

ジャジャ~ン。

シヴァ

シヴァ!

おお~、かっくいー。

 

イケメンです。

シヴァの像にはイケメンが多いですね。

 

ガネーシャがいなければ1位になれたのに…

 

「なんであんなデブ象なんぞに

この俺が負けなきゃならんのだ!」

 

とシヴァ様もご立腹です。

 

タイマンじゃぁ勝てなかったんだから、それもしょうがない??

 

〇三大神の一人!破壊の神シヴァ

そんなシヴァ様は、創造の神ブラフマー、維持の神ヴィシュヌと並んで、

三大神の一つとして数えられています。

 

シヴァが司るのは破壊!

 

どがーん!ばごーん!

と、ありとあらゆるモノを破壊しまくる。

 

ひぇー、そんな神サマ嫌じゃ~

 

と思いません?

 

 

でも破壊なくして新たな創造はないわけです。

 

古い建物は壊さなきゃぁ、新しい建物を建てられない。

 

生命も、死んで滅びることによって、また次の生命へと受け継がれてゆく。

生物が死ななかったら、この世は生物で溢れてパンクしちゃいますからね。

 

そんな破壊神、シヴァ。

 

破壊する神だからか、ちょっと強そう、怖そうなイメージもあります。

だからこそ人々を惹きつける魅力があるとも言えるかもしれません。

 

ほら、高校生ぐらいの女の子って、ちょっと悪そうな男子に憧れたりするじゃないですか?

 

あんな感じ。

 

 

その強そうなイメージ通り、いろんなエピソードの中でもよく戦ってます。

 

先ほどのガネーシャとの戦いしかり、

ブラフマーの頭を1こ切り落とした、なんて話もありますし、

魔神3兄弟を殲滅した、なんて話もあります。

 

 

かと思いきや、女神ガンガー(ガンジス河の神)がこの世に降臨するときに、

人々に被害が出ないよう、自分の髪を使って地上に優しく流してあげた、

なんてエピソードもあります。

 

なんや、優しいやんか、シヴァ。

 

〇シヴァの大切な〇〇~シヴァリンガ信仰とは?

あと忘れてはならないのが、

シヴァリンガ信仰。

シヴァリンガ 砂浜 カーニャクマリ

インドでよーく見かける

こんなヤツ。

寺院でもよく見かけるし、お土産屋さんでもよく見かける。

 

こんなして砂浜に埋まってるやつもある。

 

 

これはシヴァの身体の一部の象徴なんですが、なんの部分かわかります?

 

答えはあそこです、あそこ。

 

以上!

シヴァ

でもこのシヴァさんの聖なるあそこは、インドでもの凄く人気が高い。

 

先のパールヴァティーの入浴をしきりに覗こうとしたエピソードのように、

シヴァが好色であった、というのも一つの理由なのでしょうが、

こんな話もあります。

 

ある日、創造の神ブラフマーと維持の神ヴィシュヌが、

「どっちが最高の神か?」

でモメてたらしいです。

 

「オレが一番だ!」

 

「いや、オレだ!」

 

って、小学生かっ!

 

とツッコみたくもなるのですが。

 

 

そんな口論中に、突然超~ビッグな、シヴァのあそこ(リンガ)が現れたと。

 

そのあまりにもすごい大きさに圧倒された二人は、

 

「このリンガこそが自分たちより偉大な存在である」

 

と、畏れ参ったのだと。

 

 

というのがシヴァ崇拝者たちによって都合よくフィクションされたお話。

 

逆にヴィシュヌ派からすると、

シヴァはあまりにも好色だから、リンガの形でしか崇拝されなくなった

と、逆にシヴァを貶めるようなエピソードを作ったりする。

 

大人げないな~。

どっかの国の大統領選挙じゃないんだからさ。

 

まぁ、面白いからいいですが。

 

〇踊りも一流なシヴァ☆

ちなみにこれも有名な踊るシヴァ神の像。

踊るシヴァ神

これもよくお土産屋さんに置いてたりしますね。

 

シヴァの踊りは、

永遠に続く宇宙の再生と破壊を表しているものなんだそうです。

 

へ~、すごいな~。

踊ってるだけで。

 

 

そんな人気も高いし、エピソードも多いシヴァ神。

 

でもガネーシャに負けてあえなく2位!

 

「ざけんな!

オレ、こんなに頑張ってるのに!」

 

とか言ってそうですよね。

 

お前なんかただ太ってて座ってるだけじゃねーか!」

 

みたいな。

 

 

でも人気は結局民衆が決めるもの。

お金という現世利益には、さすがのシヴァも勝てなかったか…

 

というわけで第2位のシヴァさんでした!

 

 

続いて第3位!

 

◇ヴィシュヌ~すべてを包み込み、10の化身を持つ神

ヴィシュヌ

ヴィシュヌ!

 

顔いっぱいありますね~。

手もいっぱいありますね~。

すごそうですね~。

 

シヴァには後塵を拝しましたが、さすが三大神の一人ヴィシュヌ。

 

シヴァが破壊を司り、争いを好む神であるならば、

ヴィシュヌは心穏やかに、全てを見守り、慈しむ、

そんな優しい~神サマでしょうか。

 

とは言えヴィシュヌもときには激しく戦ったり。

 

先に挙げたシヴァvsガネーシャの戦いに、シヴァについて参戦したり。(くだらんとは思わなかったのか)

創造の神ブラフマーと口論したり。

 

あとは、後に挙げるヴィシュヌの化身たちもよく戦ったりしますね。

ヴィシュヌはあくまで優しく見守り、化身たちに戦わせる、って構図もあるのかもありそうですが。

 

〇ヴィシュヌの10の化身たち!

インドでのヴィシュヌ人気は、その化身たちにあると言ってもいいかもしれません。

 

もう、そうそうたるメンツを集めて、その化身としてしまっている。

 

このへんは、他の流派の神の伝説を、ことごとくヴィシュヌの下に組み入れるという、

ヴィシュヌ派の小賢しい(?)戦略があったとも言えるのでしょう。

 

だってズルいですもん。

 

クリシュナとかラーマとか、インドでも昔から人気の高い神サマを傘下に入れーの、

仏教派も取り込むために、ブッダまで化身にしちゃうんですから。

 

そりゃーズルいでしょ。

 

と僕個人は思います。

 

 

その化身たちには動物に身を扮してるものも多い。

・マツヤ(魚)

・クールマ(亀)

・ヴァラーハ(猪)

・ヌリシンハ(顔がライオン)

・カルキ(馬)

 

あとは人の姿をした

・ヴァーマナ

先に挙げた

・クリシュナ

・ラーマ

・パラシュラーマ(斧を持ったラーマ)

そして

・ブッダ

と。

 

全部で10こ。

 

うわ~欲張り~。

 

 

あとは化身ではないが、猿の神ハヌマーン、鳥の神ガルーダといった忠実な配下もいる。

ガルーダに乗ったヴィシュヌの像も人気ですね。

ガルーダに乗るヴィシュヌ

こんなやつ。

 

インドでもこれのカラフルな彫刻とかたまに見かけました。

 

 

と、そんなちょっと欲張りでズルいんじゃないの~

的なヴィシュヌさんが第3位!でした。

 

 

続いての第4位は??

 

◇クリシュナ~神々髄一のプレイボーイ☆

クリシュナとルクミニー

はい、先ほどのヴィシュヌの化身の一人としても登場したクリシュナです。

 

名前がかっこいいですよね、クリシュナ。

自分はこの名前の響きが好きです。

 

インドでも人の名前によく使われます。

 

 

一般人でも多いですが、

 

有名人の中でも、例えばクリシュナムルティとか。

バクティヨガを極めたとされるラーマ・クリシュナ・パラマハンサとか。

 

ラーマもクリシュナも使っちゃってるよ、贅沢っ!

 

 

ヒンズーの聖典ともされる、『バガヴァッドギーター』に登場することでも有名なクリシュナさん。

 

一応実在の人物(紀元前7世紀頃)とされていますが、インドではほぼ神扱いですね。

 

お釈迦様やキリストさんとはちょっとイメージ違うもんなぁ。

 

 

まぁ、ブッダもヴィシュヌの化身として、神の一つという扱いにはなってますが、

ブッダの方は、実際の人物という感が強い。

 

それに比べてクリシュナの方は、昔から神格化が進んで、

今やインドではほぼ神の一人としての地位を確立している。

 

 

さて、そんなクリシュナは、どんな神サマだったのでしょうか?

 

〇1万6000人の妻をめとったスーパー・プレイボーイ!

クリシュナと言えば、超プレイボーイなところがクローズアップされたりする。

 

若き日のクリシュナは、月夜の晩に多くの牛飼いの女たちと、

6ヶ月にも渡る踊りを通じて愛を交わしたんだそうな。

 

長いなっ!

 

 

それだけならまだ可愛いもんだが、

 

もともと国の王子だったクリシュナは、

悪魔たちとの壮絶な戦いの末勝利し、ついにはその国の王となる。

 

そのとき、悪魔にさらわれていた1万6000人もの若い女性たちを救い出したときに一目で虜にし、

彼女たち全てを妻にしたというんだからまたスケールがデカい。

 

そして彼女たちそれぞれと、10人の息子と1人の娘をもうけたんだそうな。

 

ってことは、計算すると、1万6000人×11で、17万人以上の子どもがいたってわけか。

 

桁そのものがアホらしいというか、インド人的大胆さというか、

ま、常識外れな数字ではありますが、神だからしょうがない。

 

 

でもそんなハーレム状態にもそのうち飽きたのか、

最後は一人の妻、ルクミニーを愛し続けたといいますね。

 

それが絵にもある、クリシュナに寄り添う女性ですね。

 

 

そんなクリシュナですが、幼少の頃から数々のエピソードを残してたりします。

 

〇インドでも人気!ベイビー・クリシュナ☆

ベイビークリシュナ

可愛いですね~。

赤ちゃんというか、幼少期のクリシュナ。に

 

この頃から強かったらしいですよ。

 

赤ちゃんのクリシュナに、お乳をあげるフリをして毒を飲ませようとした女悪魔から、

逆に相手の命そのものを吸い出して倒したんだそうな。

 

 

あとはヤムナー河に住む凶悪な毒龍を捕まえて、

その頭の上で踊りを踊って打ち負かしたりとか。

 

やるな~、ベイビー・クリシュナ。

 

 

まーでも、ヤンチャだったっぽいですよね。

 

牛乳をしぼった桶をわざとひっくり返したり、

チーズやバターを盗み食いしたりして、

しょっちゅう叱られていたそうです。

 

でも懲りずにまたやる、みたいな。

 

 

そんな赤ちゃんの頃から大人気なクリシュナが、インドの神サマ第4位にランクイン!

 

 

さて、続いて第5位はーー??

 

◇ラーマ~名作『ラーマーヤナ』の主人公!

ラーマ 『ラーマーヤナ』の一場面

もともとは古代叙事詩である『ラーマーヤナ』は、成立後2000年近く経った今も、インド民衆に大人気である。

 

特に冒険的な物語調なので、子どもにも人気が高い。

ラーマーヤナを扱った絵本や、テレビドラマ、テレビアニメまである。

 

その主人公ラーマは、当然人々にも人気の高い神サマなのだ。

 

 

ラーマは、クリシュナとかと比べると、真面目で正統派なヒーロー、っていう印象を受けますね。

 

それでは一大叙事詩、『ラーマーヤナ』の物語をザっと見てみましょうか。

 

〇インドの大冒険活劇!『ラーマーヤナ』

その昔、地上と神々は強大な力を持つ魔神ラーヴァナによって苦しめられていた。

 

ラーヴァナはなんと、修行により、神にも悪魔にも殺されない力を得ていたという。

 

 

なんや、そんなの反則やん!

 

と思えるほどの、インド神話でよくあるチート能力を持つ魔神であったが、

そこは、それだからゆえに話が盛り上がるというもの。

 

じゃあこのラーヴァナに勝てる者は、神の力を持つ人間しかいない!と神々は考えた。

 

そうなの?

神で勝てなくて、神の力を持つ人間なら勝てるの?

それどういう原理?

 

などとツッコんでみても埒があかないことはもはや明確なので、先に進もう。

 

 

というわけで、慈しみの神ヴィシュヌさんの登場!

 

ヴィシュヌは神々の懇願を受け、当時苦しめられていた国の王子として生まれることにした、ってなわけ。

 

 

なるほど、それなら神でありながら人間でもあるわけだ。

あったまいー。

 

 

でもラーマには異母兄弟たちがいて、王位継承争いに敗れて森へと追いやられちゃうんですよね。

義理の母親から、自分の子どもを次の王にしたいからといって恨まれて騙されてしまう。

 

それによって、森へと追放されてしまう。

すでに妻となっていたシーターとともに。

 

あぁ、かわいそうなラーマとシーター。

 

でも物語の主人公たるもの、逆境をバネに、そこから巻き返していくのでR(あーる)!

 

 

その後ラーマの愛する妻シーターは、魔神ラーヴァナにさらわれてしまう。

 

それをラーマが奪還しに行くんですね!

冒険物語っぽい!

 

どっかの髭のオジサンのアクションゲームっぽい!

 

 

まぁでも、さらわれたお姫様を助けに行くシチュエーションは、昔からハラハラドキドキするんですね。

 

もしかしたらその設定を最初に作ったのは、成立した年代(紀元3世紀頃と言われている)を考えても、

実は『ラーマーヤナ』が初めてだったりして?

 

厳密に言うとシーターは姫というより妻ですけどね。

 

 

そうしてラーマは、途中猿の軍勢という強力な援軍の助けも受け(ハヌマーン大活躍!)、

最後はラーヴァナを討ち取り、無事シーターを助け出すのでありました。

 

そしてラーマは、ラーマの森への追放後、悲嘆の中死んでしまった王様の後を継ぎ、新しい国王となるのでありました。

 

ワー。やったー。

パチパチパチ~。

 

 

がしかし…

 

〇ラーマ国王即位!その後…

それが完全なハッピーエンドで終わるというわけでもないんですね。

 

ラーマは国王に即位後、シーターに疑いの目を向けるんですね。

 

「シーター、お前、ラーヴァナのとこにいたとき、ホントに何もなかったか?

ホントはラーヴァナとの間に何かあったんじゃねぇか??」

 

と、シーターの貞潔を疑ってしまうわけですよ。

 

そしてその猜疑心に苦しんだラーマは、ついにはシーターを王宮から追放してしまう。

 

シーターはホントは貞潔を守っていたのに。

 

 

シーターは追放された後、とある聖者にかくまわれて暮らすわけですが、そこでラーマの子どもを2人産みます。

 

それを知り、ラーマは再びシーターに対して、

シーター自身の貞潔の証明を申し入れます。

 

「おめ、それホントにオラの子け?

ラーヴァナの子じゃねぇのけ?」

 

と。

 

 

そこでシーターは大地に向かって訴えます。

 

「もし私が貞潔であるならば、

どうぞこの私を受け入れてくださませ」

 

と。

 

 

すると大地が割れ、女神が現れると、シーターの貞潔を認めます。

 

そしてシーターはそのまま、大地の中に消えていくのです。

 

 

「おおぉ、シーター。

君を疑ってすまなかった。

私はシーターの貞潔の証明を知ることはできたが、

同時にシーター、君を永遠に失ってしまったのだ…」

 

深く嘆き悲しむラーマ。

 

ラーマはその後、生涯新たに妃を迎えることなく、世を去ったのでした。

 

チャンチャン。

 

 

おおぉ、切ねぇ!

 

なんと切ない終わり方。

 

 

って、最後のセリフは自分が適当に作りましたが( ‾▽‾)

 

たぶんそんな感じでしょう。

書いてて切なくなったもんな。

 

 

ただ最後どこで終わるかに関しては、いろいろあるそうですね。

 

子ども向けのお話なんかは、シーターを奪還して、ラーマは王になりました、メデタシメデタシ。

で、終わってるパターンもあるようです。

 

だって子ども向けのお話で、

 

「シーターお前、ラーヴァナとの間に関係があったのか?」

 

みたいな展開になったら微妙じゃないですか。

 

性に関しては結構厳しい国ですしね、インド。

 

なのに神サマは自由奔放。

やりたい放題ときたもんだ!

 

まぁその辺は、インド人の抑えがちな欲求や衝動というものを、

神サマに投影しているとも言えるのかもしれませんが。

 

 

と、それはさておき、そんなラーマのお話でございました。

 

インドで大人気のお話の主人公。

そりゃラーマ自身も人気出ますよね。

 

そんなラーマが第5位でした!

 

 

続いて、第6位は!

 

ひぇぇ~、で、出たっ!!

 

◇カーリー~これも神様⁉女神デーヴィの暗黒面

カーリーとシヴァ

ギャーー、こ、怖い~~。

 

え?コレが神??

コレが神サマですかっ⁉

 

と、自分がインドの神々に触れて、

一番衝撃的だったのが、このカーリー様でした。

 

最初ホント意味わかんなかったもんな。

なんでこんないかにもコワいのが神サマなんだ??

 

 

しかもインドでそこそこ人気のある神サマらしいし。

なんで?なんでこんな怖い神サマ信奉するん??

 

みたいな。

 

〇見た目は恐ろしいが、人気のある女神様☆

カーリーが見た目も性格も(?)恐ろしいのは、それが女神のもつ一側面であるからです。

 

もともとの女神の源流‟デーヴィ”という存在がいて、その化身としてパールヴァティが生まれました。

シヴァの奥さんですね。

 

カーリーは、そのパールヴァティの暗黒面を象徴していると言えます。

 

 

人間誰しも、憎しみを持ったり、自分でも目をそむけたくなるような一面を持っていたりするものです。

 

カーリー様はそれをまさに代弁しているのでしょうね。

 

人が心の奥深くに潜めておこうとしている、人間の持つ残酷な部分、

それの一つのカタルシス(感情浄化)として、カーリーさんは生み出されたのかもしれません。

 

 

インドに初めて来たときなんてのは、

そのカーリー様の衝撃的なお姿に、畏怖と同時に深い興味も覚えたもんです。

 

すげーな!この神様!

すげーな、それを信奉してるインド人!

その国インド!

 

みたいな。

 

他の国じゃー、なかなかないですよね。

 

あったとしても、どっかに隠されてそう。

 

それを大っぴらに、誰でも見えるところに飾ったり、

あまつさえ有難がったりするもんだからまたスゴい。

 

世界でもホント独自の文化を持つ国インド、なんだと思います。

 

〇シヴァをも踏みつける恐妻カーリー!

そんなカーリー様。

あまりにも破壊が大好きで、止まらなくなってしまった。

 

そんな暴走したカーリー様を止めるため、われらがシヴァが身を挺し、

カーリーに踏みつけられることで、その暴走を食い止めた、ってなわけだそうです。

 

 

カーリーはシヴァの奥さんであるパールヴァティーの化身みたいなものなので、

カーリーにとってもシヴァは旦那のようなものでしょうか。

 

その旦那を踏みつけているのに気づいて我に返り、

 

「あ、シヴァ。

踏みつけちゃってゴメンね。

テヘペロ☆」

 

とか言って、舌を出したんだそうです。

 

ホンマかいな?

 

 

ま、テヘペロはともかく、一応そういう伝承が残っているようですね。

 

 

また踏まれているシヴァの顔もちょっと嬉しそうだったりするんですよね。

 

マゾかっ!

 

 

さて、そんなカーリー様が第6位!

 

続いて7位も、戦い好きな女神様ですっ!

 

◇ドゥルガー~神々中最強⁉ライオン(トラ)に跨った戦いの女神

ドゥルガー

ドゥルガーさん。

 

ドゥルガーさんも、先のカーリー様と同じく、シヴァの奥さんパールヴァティーの別側面と言われています。

 

このドゥルガーさんがさらに怒って、カーリーを生み出したともされています。

 

 

絵とかだと、優しそうな笑みをたたえているが、

その手には数々の神々の武器を持ち、

ライオンに跨った姿。

 

って、アレ?これトラやん。

 

 

ま、いいかトラでも。

ライオンが定番なんすけどね。

 

世界最強動物決定戦(雑誌『小学〇年生』の企画)で、

ライオンvsトラは一勝一敗ですからね。

 

しかもどっちも優勝候補のティラノサウルスを倒している。

 

って、何の話やねん。

 

〇ドゥルガー無双!悪魔アスラとの戦い

さてドゥルガーさん。

 

神さまたちが、アスラっつーめっちゃ強力な悪魔に攻められたとき、

シヴァ、ヴィシュヌたちは

「うりゃっ!」

って感じで自らの身体から光を発したんだそうな。

 

その光が混ざり合わさり、一人の女神、ドゥルガーを生み出したんだとか。

 

 

自分らで戦えばええがや、

とも思うが、まぁいいだろう。

 

 

そうして生み出された戦いの女神ドゥルガーは、神々から譲り受けた武器を駆使し、

無事悪魔アスラを撃退したとのこと。

 

最後はシヴァの武器、三叉槍(さんさそう)でトドメを刺したと言われております。

シヴァ

この後ろにあるやつっすね。

 

ちなみにサンスクリットでは「トリシュル」という、かっこいい名前が付いている。

 

 

このトリシュルでグサーーッとひと突き。

 

 

そんなドゥルガーさん。

 

シヴァやヴィシュヌでも勝てなかった相手に打ち勝ってしまうあたり、

 

実はいちばん強ぇえんじゃねぇか?

 

とも噂されています。

 

 

神々異種格闘トーナメントでもやったら、

確実に優勝候補に挙がりそうですね。

 

ドゥルガーvsカーリーとか闘わせてみたい☆

 

そんなドゥルガーさん。

 

インドでもドゥルガー寺院とかあるし、

色とりどりのインド式彫刻や石像もよく見かけます。

 

お土産屋さんのグッズでも人気ですね。

 

そんな最強!の呼び声の高いドゥルガーさんが第7位!

続いて第8位はっ?

 

◇ハヌマーン~『ラーマーヤナ』のスーパーヒーロー猿!

ハヌマーン

ワイは猿やっ!

ハヌマーン猿やっ!

 

ってな具合で、先のラーマの物語のときにも登場した怪力ヒーロー、ハヌマーンが第8位っ!

 

このへんになると微妙なんですけどね。

 

一応カーリーからの流れでドゥルガーを7位にしたところがあるけど、

もしかしたらドゥルガーより人気があるかもしれないです。

 

6~8位あたりは実質そんなに差はなさそう。

 

 

このハヌマーン様、スゴいです。

 

山、持ち上げてます。

 

〇山をも持ち上げる怪力ハヌマーン!

『ラーマーヤナ』のくだりで、

魔神ラーヴァナとの戦いで致命傷を負ったラーマを助けるべく、

ハヌマーンは特別な薬草を取りにヒマラヤへと向かいます。

 

しかしお目当ての薬草がなかなか見つからず、

 

「ええーい、こんなチマチマ探してられるかっ!

山ごと持って行ってしまえーーっ!!」

 

と、山を持ち上げているシーンが、よく絵とかに登場する有名なハヌマーンの姿。

 

 

それでその山どうしたんだろう?

 

まさか山ごとラーマに飲ませるわけにもいかんし、

結局山ごと持ってって、後からチマチマ探したんだろうか?

 

とまぁ、常識的な疑問は何の役にも立たない、ツッコミどころ満載のインド神話なので、

そこはスルーしておきましょう。

 

 

しかもその薬草、月の光を浴びると効果がなくなっちゃうということで、

まさに月が昇ろうとしていたとき、

なんとハヌマーンは月を飲み込んでしまったんだそうな。

 

……

 

ツッコまないよー。

 

 

ま、そんなハヌマーンのおかげで一命を取り留めたラーマは、

結果ラーヴァナとの戦いに勝利を収めるのであった。

 

メデタシメデタシ。

 

 

お茶の間でも人気の高い『ラーマーヤナ』。

その中でもハヌマーン人気はラーマに追随するほど高い。

 

 

子どもたちにとっては大ウケでしょうね。

 

すげー、ハヌマーン!かっくいー!!

 

みたいに。

 

『ラーマーヤナ』ごっことかやってそうですね。

 

そんでみんなハヌマーンをやりたがる。

 

「オレじゃあハヌマーン!」

 

「あ、ズルい!じゃあオレ、ラーマ!

お前ラーヴァナやれよー」

 

とか言って遊んでそうですね。

 

 

そんなハヌマーン。

 

彼にはもう一つの名シーンがある。

 

〇胸をも切り開く忠義の猿!

ラーヴァナとの戦いを終え、

ラーマこそ使えるべき主君だと確信したハヌマーンは、

それを猿の王様に伝えた。

 

するとその猿王は、

 

「それならば、そのラーマへの忠誠の証を見せてみるがよい」

 

とハヌマーンに命じた。

 

 

するとハヌマーンは、即座に自分の胸を切り裂き、

それを自分の手でグイっと広げてみせた。

 

そこにはなんとラーマとシーターが鎮座しているではないか。

胸を開くハヌマーン

おおお、ハヌマーン!すげぇ

 

まぁ、その見せ方がそもそもインド的というか、

やり過ぎ感満載な感じもしますが。

 

 

でもまさに一点の曇りのない純粋な忠誠心。

忠義の猿、忠猿ですね。

 

 

それでいて、人を食ったような、イタズラ小僧のようなところもある。

 

『西遊記』に出てくる孫悟空は、このハヌマーンがモチーフじゃないかと言われています。

 

なるほど、ありそうですね。

 

 

そんなインドの子ども達のスーパーヒーロー、ハヌマーンが第8位っ!

 

インドの神様ベスト10はあと二枠っ!

 

〇9位発表、その前に…

何やら向こうの方で女性たちが揉めてる声が聞こえますね。

 

女神1:

「あら、もう9位?
私まだ出てきてないじゃないの」

 

女神2:

「アンタなんかいいわよ。
次はアタシよアタシ」

 

女神3:

「オホホホ。
次はわたくしに決まっておりますのよ」

 

女神1:

「ちょっと待ってよ!
9位ってことは、ベストテンだから、あと2枠しかないわよ」

 

女神2:

「大丈夫よ、アタシは確実に入ってるから。
9位ってのはちょっと不満だけどー」

 

女神3:

「アラ、誰があなたが9位だなんて言いました?
そんなこと言ってる方に限って、後で泣きを見るのに。
オホホホホ」

 

女神2:

「キーー!
この女、なんてこと言うのよ!!」

 

……

おっと、何やらまだ呼ばれていない女神様たちの間で醜い争い…
いや、口論が始まっているようですね。

 

さて、口論をしていた3人の女神様とは誰なのか?

 

そして気になる順位はっ??

 

では第9位!

◇サラスヴァティ―~豊穣と学問、富と幸福の女神様!

サラスヴァティー

9位はサラスヴァティーさんでしたねぇ。

日本では七福神の一人、弁天様としてよく知られていますね。

 

三大神が一人、創造の神ブラフマーの奥様でございます。

 

蓮の花の上に座り、琵琶のような楽器(インドではヴィーナという)を持ち、

他の2本の手にはインドで最も古い聖典とされる『ヴェーダ』と、数珠を携えていらっしゃる。

 

水と豊穣の女神にして、学問と知恵、さらには芸術に富、幸福を司る神にまで高められた。

 

もーぅ、何でもアリじゃあないっすか。

 

 

もとはブラフマーの一部から作られたらしいので、ブラフマーの娘という言い方もできるのだが、

自分で作っておいて、ブラフマーはそのサラスヴァティーに恋をしてしまい、

執拗な求愛の後、仕方なく(?)サラスヴァティ―は諦め、妻になったのだという。

 

 

しかしながら実はサラスヴァティ―は、もとはヴィシュヌの妻だったという説もあるらしい。

 

〇実はもとはヴィシュヌの妻だった?~ヴィシュヌを巡る3人の女神の諍い

ヴィシュヌには3人の妻がおり、ラクシュミー、ガンジス河の女神であるガンガー、そしてサラスヴァティーと。

 

その3人の間では常に争いが絶えなかったらしい。

 

ガンガー:

「アタシがホントのヴィシュヌの妻なんだからね!」

 

ラクシュミー:

「いいや、ワタシよ!アンタなんかただの河じゃないの!

そのへんを流れときゃいいのよ!」

 

サラスヴァティー:

「オホホホホ。二人とも程度の低い争いだこと。

聖典『ヴェーダ』によると、私のようにもっとも賢い者が妻になるとされているわ。

オホホホ」

 

ヴィシュヌ:

「………」

 

とまぁ、万事こんな調子で、

特にサラスヴァティーは、持ち前の博識ぶりを常にひけらかすので、一番タチが悪かったんだそうな。

 

そいつを見かねたヴィシュヌは、

 

「どうも博識な女というものは可愛げがない。

サラスヴァティーはブラフマーに押し付けてやろう」

 

ということで、ブラフマーの妻になったんだとか。

 

ちなみにガンガーはシヴァに押し付けたんだそうな。

 

 

女の戦いというのはいつの時代も(?)コワいですねぇ。

 

そんな博識な女神様、サラスヴァティーが第9位!

 

 

さて、ベストテン最後のひと枠っ!

 

第10位はっ⁉

 

◇ラクシュミー~常にヴィシュヌに寄り添う、ヴィシュヌの正妻!

ラクシュミー

てなわけで、第10位はラクシュミーさんでした~。

 

その昔、あらゆるものを創造すると言われる、ミルクの海(乳海:にゅうかい)があったそうな。

 

世界が危機に陥ったとき、

その乳海を、でっかい山を攪拌(かくはん)棒にして、

グールグル、グールグル、神様たちの手でかき混ぜたんだそうな。

 

気の遠くなるような長い時間をかけて行われたこの攪拌作業のことを、

‟乳海攪拌(にゅかいかくはん)”といって、

インドの神話体系の中じゃあ、結構メジャーな出来事なのだ。

 

 

それによって世界は危機から救われ、いろんなものがそのミルクの海から生み出され、

最後に出てきたのが、世にも美しいラクシュミーだったんだそうな。

 

そんな美しいラクシュミーを見て、その場にいた神々は一斉にラクシュミーにプロポーズをする。

 

「オイラの妻になってくれ!」

 

「いいや、オレだ。オレこそふさわしい!」

 

「いいや、オイどんでごわす!」

 

とか言いながら。

 

 

一番熱心だったのはシヴァだったらしい。

 

 

でもラクシュミーが選んだのはヴィシュヌだった。

 

まぁ、これが現在まで続く、シヴァ派vsヴィシュヌ派の対立の遠因になってるそうですね。

 

 

そして、ヴィシュヌも彼女を求め、相思相愛の末、二人は結ばれたんだとか。

 

 

そうして、インド神々界きってのおしどり夫婦、ヴィシュヌ&ラクシュミー夫妻が誕生した。

 

〇生まれ変わっても相思相愛!仲睦まじいヴィシュヌとラクシュミー

ラクシュミーの一途性、ヴィシュヌとの仲の良さは、

ヴィシュヌが化身として、世に生まれ直したときでもよく見て取れる。

 

 

ラーマの項で紹介したように、ヴィシュヌがラーマだったときは

その誠実な妻、シーターに。

 

 

ヴィシュヌがクリシュナになったときは、

育ての母、牛飼いのラーダに。

 

そして、後には妻、ルクミニーとして、彼を見守り、助けてきた。

 

 

そんなラクシュミー、日本では吉祥天如(きっしょうてんにょ)として知られています。

 

 

日本でも吉祥天女を題材として小説や漫画、ドラマも作られたんだとか。

 

見たことあります?

 

私はないですが、サイコスリラーだとか。

 

怖そうやな~。

貞子みたいな感じかな?

 

そんなラクシュミーさんが第10位っ!

 

 

とまぁ、そんな感じで、ここまでインドの神様、(独断ですが)ベスト10を見てきました。

 

〇ベスト10発表、その後(その1)

 

「ちょっと待ちなさいよーーー!!」

 

おっと、これはシヴァの奥さん、パールヴァティーさん。

 

「なんで私が選ばれてないのよ!

あのシヴァの妻なのよ!

選ばれて当然じゃない!」

 

う~ん、そうなんですよね。

 

自分も迷ったんですよ。

 

女の争いもコワいし、いっそのこと3人同率9位にしちゃおうかな、とか考えたんですが。

 

 

でもパールヴァティーさんって、あんまり単独で出てこないんですよね。

だいたいシヴァと一緒のときが多いじゃないですか。

 

エピソードもシヴァ絡みのものが多いし。

 

ま、だから3人の中で比べると、ちょっと見劣りするというか、なんというか。

 

 

ゲッ!めっちゃ怒ってらっしゃる!!

 

コレはヘタしたら旦那に言いつけられて、一瞬で灰にされたりしかねんな…

 

 

いや、違うんですよ、パールヴァティーさん。

 

アナタは実質あの3人の女神様の中では1位なんですよ!

 

だって、あなたの化身というか、別側面とも言われるカーリードゥルガーが6位と7位に入ってるじゃないですか。

 

あれもパールヴァティーさん、アナタが選ばれたも同然。

しかもベスト10に二人も入ってる!

 

よっ!サイコーの女神!!

アナタこそ女神の中の女神!!

 

 

フゥ。

 

どうやらご機嫌を直してくれたみたいだ。

 

てなわけで、次点として、

シヴァの奥様パールヴァティーさんの紹介もしておきましょう。

 

◇パールヴァティー~シヴァの正妻、女神の中の女神!

パールヴァティー&シヴァ&ガネーシャ

スゴいですね、この絵。

シヴァ&パールヴァティーご夫妻に、息子のガネーシャまで入ってる。

 

もちろんシヴァ&パールヴァティーの絵もインドでよく見かけますが、

この3人一緒の家族写真みたいなのもよく見ますね。

 

ご利益高そう☆

 

 

さてパールヴァティーさん。

 

全ての女神の源流とされる‟デーヴィ”の化身とされています。

 

まぁ、なので‟女神の中の女神”と言ってしまっても差し支えはないでしょう。

 

 

そして、「シャクティ」という、あらゆる生命を生み、育てるための聖なる力を持っている女神様です。

 

それはシヴァの持つ絶大なる力を受け止め、創造へと昇華する起爆剤にもなります。

 

 

だから、パールヴァティーはシヴァと対になって描かれることが多いんですね。

 

そしてインド神話の中でも、確かに重要な役割を持っていらっしゃるというわけです。

 

 

そんなパールヴァティーさんのエピソード。

 

その垢から(きったね)ガネーシャを作り、そいつにお風呂の番をさせた話はすでに書きましたね。

 

それが一つの有名なエピソード。

 

 

もう一つ面白い話があります。

 

〇世界を闇に落としたパールヴァティーの‟イタズラ”

シヴァってのは修行好きな神様で、

よく瞑想をしたりするんですね。

瞑想するシヴァ

そうそう、こんなして。

虎の敷き革の上に座って。

 

奥さんパールヴァティーさんにしてみれば、それがときに面白くない。

 

「ねーねー、シヴァー。

瞑想なんかしててつまんなーい。

かまって、かまってー」

 

みたいに。

 

 

そうして、シヴァの瞑想中にちょっとイタズラをしたんです。

 

何をしたと思います?

 

 

後ろからシヴァの両目を隠して、

「だーれだ?」

をしたんです。

 

 

すると世界は闇に包まれ、

全ての生き物が恐れおののいた!

 

このままでは世界が闇に飲み込まれ、沈んでしまう。

 

それを救うためにシヴァがどうしたのかというと?

 

 

なんと額の真ん中に、第3の眼を作ったのであります。

 

ホラ、シヴァの眉間の上にはもう一つの眼があるでしょ?

 

パールヴァティーの「だーれだ?」に対して、

シヴァが第3の眼を作り、

その眼をカッと見開いたことで、世界は闇から救われたらしい。

 

いやぁ、良かったですねぇ。

 

 

パールヴァティーさん、こんなもんでよろしいでしょうか??

 

ホッ、良かった。

満足そうにしてらっしゃる。

 

 

というわけで、ここまでインドの神様ベスト10でございました!

ではここで、今週の(?)のランキングを振り返ってまいりましょう。

 

◇インドの神様ベスト10、おさらい

 

第1位、ガネーシャ。全インドで大人気!現世利益の神サマ

第2位、シヴァ。女性大好き、破壊を司る三大神の一人

第3位、ヴィシュヌ。温和で慈愛に溢れた三大神の一人、インドの中では真っ当な神?

第4位、クリシュナ。子どもの頃から大人気!成長してからは天下一のプレイボーイに

第5位、ラーマ。お茶の間で大人気の『ラーマーヤナ』。その我らが主人公!

第6位、カーリー。身の毛もよだつほどの恐ろしきお姿。それが人々の心をとらえて離さない⁉

第7位、ドゥルガー。戦闘に関しては全神サマ中ナンバーワン?

第8位、ハヌマーン。山を持ち上げ、空を飛ぶ。インドの子どもたち憧れのヒーロー猿!

第9位、サラスヴァティー。学問と芸術と富と幸福の神!日本でもおなじみの弁天様

第10位、ラクシュミー。ヴィシュヌの正妻、従順に寄り添う女神

次点、パールヴァティー。シヴァの正妻、ガネーシャの母。全ての女神の源流、‟デーヴィ”の化身

とまぁ、そんな感じでございましょうか。

 

 

もちろん、ここに挙げた神サマたち以外にも、インドで人気のある神様はたくさんいらっしゃいます。

 

〇その他の神様たちをちょこっと紹介☆

ヒンズー教以前のバラモン教が隆盛だった時代の神様たちも、それぞれの土地土地では大きな人気を誇っていたりします。

 

『ヴェーダ』の主神と言われるインドラをはじめ、火の神アグニ、風の神ヴァーユ、酒の神ソーマに破壊神ルドラ

 

太陽神スーリヤは、東インドに世界遺産の寺院がありますし、

 

「魚の眼を持つ女神」ミーナクシーは、南インドにすっごい寺院があります。

自分も見に行きました。

ミーナクシー寺院ミーナクシー寺院 塔門

最大60mをほこるお寺のゴープラム(塔門)には、カラフルで楽しい神様たちの彫像が丁寧に彫り込まれていて、

その数、一つの塔門でおそらく数百~数千体!(数えたことはありませんが)

 

げにインド人の信仰の力というか、根性たるはスゴいものがあります。

 

ちなみに建立は16世紀。

一つひとつ全部手作業で、コツコツと作っていったんでしょうな。

 

 

北インドのカンジス河流域では女神ガンガーが絶大なる人気がありますし、それぞれの土地によって、

信仰の篤い神様が違うというのも、また広大なインドという国ならではでもあり、面白いですね。

 

 

さて、そんな感じで、多種多様なインドの神様たちについて見てきました。

 

〇むすび~インド人信仰と願いの数だけ生み出された神様たち

インドの神様たちは、インド人の信仰願いの数だけ神様を生み出してきました。

 

そしてまた、数々の神話、エピソードを生み出し、壮大なインドの神話体系を創っていきました。

 

 

それは自分の信仰する神を優位に立たせるためだったり、その力を誇るためだったり。

 

 

あるいはインド人の潜在的な欲求を投影し、それを神話を使って疑似体験したり。

 

ひとつのカタルシス(感情浄化)の役割も果たしてきたんじゃないかなぁ、とも個人的には思ったりします。

 

だからこそ面白いとも言えるんですけどね。

 

妙に人間的な性格だったり、自由奔放、豪放磊落、やりたい放題だったり。

 

インドを旅すると、

 

「この国、なんでもアリだな」

 

とか思うことがありますが、

駅の床で寝るインド人スイカを大量に売るインド人

 

まさにインドの神サマたちも、何でもアリなのでしょう。

 

 

そんな愛すべきインドの神サマたちを、ベスト10形式で紹介して参りました。

 

皆様、ここまでご覧になっていただき、誠にありがとうございました!

 

それでは~。

 

 

 

「ちょっと待ったぁ~~~~~!!」

 

ん、誰だ??

 

〇ベスト10発表、その後(その2)

「まだ終わらせるんじゃないっ!!」

 

誰かと思ったらブラフマーさんじゃないですか。

 

なんですか、せっかくキレイに終わらせようとしてたところなのに。

 

「ワシを紹介しとらんじゃろーがっ!

この三大神が一人、創造の神ブラフマーを!!」

 

え~、まぁ、他の神様のところでちょくちょく名前出てたし、いいかなって。

 

 

それにアナタ人気ないじゃないですか。

 

インドのお土産屋さんでも、

シヴァやヴィシュヌのグッズは売れるけど、ブラフマーのは売れない

って言ってましたよ。

 

「な、なんじゃとぅーーー!!」

 

見た目爺さんだし、なんか地味だし、
‟創造”とか言われてもイマイチピンと来ないし。

 

多分人気ランキングでいったら101位ぐらいとかじゃないっすか?

 

「ガーーーーン」

 

おっと、ショックを受けていらっしゃる。

現実を目の当たりにして、受け止めきれないようだ。

 

「グスン、ワシってばそんなに人気なかったのか。

イジイジ……」

 

そしてイジけていらっしゃる。

 

とても三大神の一人のお姿とは思えない。

 

「もういいもん。誰も信じないもん。

もう全ての創造を止めてやるんじゃもん。

もう何も生み出してやらんもん」

 

おっとブラフマーさん!

そいつぁ困ります!!

 

そんなことになったら、もう母親は赤ん坊を産めなくなるし、植物も芽を出さなくなる。

ゆくゆくは世界の終わりじゃあないっすか!

 

 

まったくもう、神の脅しってのはコワいんだから。

シャレにならないんだから。

 

 

わかりましたよ。

最後に特別に紹介いたしましょう。

 

創造の神様!ブラフマーさんです!!

◇ブラフマー~三大神が一人!創造を司る神サマ

ブラフマー

ブラフマーさん。

 

一応、こんなお姿。

 

 

うん、地味だ。

 

 

他に派手派手な神様、あるいはイケメン、美女の神様たちがいっぱいいますからね。

 

そりゃー、民衆の心もそっちいっちゃうでしょ。

 

 

 

そんなブラフマーさんでも、一応シヴァ、ヴィシュヌと並ぶ三大神の一人として、

創世記に宇宙を創造したとして、最高位の神とされています。

 

そう、位は高いんですよ。

実質的な力や、位置づけも実は超重要な神様。

 

 

ちなみに宇宙は終わることのない創造と破壊が繰り返されていて、

そのサイクルはブラフマーの一生にあたるとされている。

 

ブラフマーの一生とは、‟神サマ年”で100年。

 

で、その神サマ年ってのは、1日がなんと43憶2000万年というから桁違いもはなはだしい。

 

昔の人々がテキトーに数つけただけじゃねーか?(4,3,2だし)

とも思うが、まぁ、そんぐらいすげー長い時間と思っていただければ良いかと。

 

 

そんな実は超重要ポストにおわしますブラフマーのエピソードは、どこか抜けている。

 

〇創造神の恋~何度もフラれたってめげないブラフマー

サラスヴァティーのところで、ブラフマーに執拗な求愛を受けたことはすでに書いたが、

その求愛の仕方がなんともアホらしいというか、なんというか。

 

自分で生み出した、いわば娘のような存在であるサラスヴァティーに対して、ブラフマーは恋をしてしまい、

なんとか自分の妻にしようと、絶えず求愛するようになる。

 

しかしサラスヴァティーは、恥ずかしがったのか、こんな爺さん嫌だと思ったのか、

ブラフマーの後ろに隠れてしまう。

 

そうしたらブラフマーは、後ろに顔を作って、さらに求愛を続ける。

 

 

それでも死角に逃げようとするサラスヴァティーに対して次々と顔を作り、

とうとうブラフマーは4つの顔を持つようになる。

 

 

それならばどの顔からも見られない上に逃げようとするも、

ブラフマーはさらに上に向けて、5つ目の顔を作ってしまう。

 

こうまでされたらさすがのサラスヴァティーも観念し、ブラフマーの求愛を受け入れ、妻になったんだとさ。

 

チャンチャン。

 

 

コントかっ!

 

 

発想がアホっぽいですが、まぁ面白いエピソードですよね。

 

 

ちなみに現在の(?)ブラフマーには顔が4つしかない。

 

これは創造神の座を争って、シヴァに顔を一つ切り落とされたんだそうな。

 

最後に上向きに作った顔のことですね。

 

 

まぁ、シヴァ派のご都合主義のエピソードですよね。

 

でもこれが通説になっていたりする。

 

 

他にも、シヴァのところで書いた、あまりにもデカいシヴァリンガに圧倒されて、シヴァを崇拝するようになったとか、

酔った勢いで自分の娘であるサラスヴァティーに求愛するブラフマーをシヴァが成敗したとか、

 

そんな主にシヴァ派からの捏造エピソード攻撃を受け、

もともとそれに反撃するだけの信者もいないもんだから、

徐々に徐々にその地位を貶められ、現在にも至る不人気ぶりに繋がっているのではないかとも思われたりする。

 

 

あぁ、そう聞くとどこか憐れな感じもするブラフマー。

 

 

頑張れブラフマー。

 

負けるなブラフマー。

 

 

とかちょっと応援してみたり( ‾▽‾)

 

〇「ブラフマー」と「ブラフマン」

ちなみに聖典『ヴェーダ』には、

「ブラフマン」という「根本原理」たる理念が出てくるのだが、

創造の神ブラフマーは、その擬人化された姿だと言われています。

 

 

「ブラフマンとアートマン」とか高校の世界史で習ったような気がするな。

 

「梵我合一」ってやつですね。

 

宇宙の根本原理と、個の人間としての魂が一緒になる、みたいな、そんな概念。

 

ひとつの悟りの境地とも言いましょうか。

 

 

そんなブラフマー。

創造の神様ブラフマー。

 

実は偉いんだぞ、ブラフマー。

 

 

ブラフマーさん、こんな感じでよろしいでしょうか?

 

 

「まぁ、よかろうもん。

そうじゃ、ワシは実は偉いのじゃーー」

 

 

まぁ、ホントに偉い人はそんなセリフ吐きませんけどね。

 

でも良かったじゃないですか。

 

この紹介で、神様ランキング101位から56位ぐらいまで上がりましたよ。

 

「低っ!

それでもまだ低いんじゃもん!」

 

まぁ、101位や56位は言い過ぎとしても、

21位ぐらいには入れるかな?

 

 

そんな実は最高位の神サマ、

この宇宙を創造したと言われる、創造の神ブラフマーさんでしたっ!

 

〇ホントのむすび

 

てなわけで、途中いろいろ脱線しながらも、なんとも面白いインドの神様たちの紹介をして参りました。

 

 

こんな多種多様、カラフルで豪快で、そして人間味の溢れる神様たちを生み出したインドという土壌。

 

そしてそこに暮らすインド人の創造の逞しさと自由さ。

 

 

ホントにすごいのは、むしろそこなのかもしれないですね。

 

今回の記事を作成するにあたり、

昔買ったこの本を特に参考にさせていただきました。

インドの神々

結構読みやすくて面白いですよ☆

 

 

というわけで、これでホントの終わりにしたいと思います。

 

こげな長い文章、最後まで読んでいただいてありがとうございました!

 

 

これからもインドの神サマたちを、どうぞよろしくお願い致します!(何が?)

 

では~。

 

 

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サマディとは?ヨガにおける悟りとサマディ(三昧)の関係について

ヨガと悟りは関係が深いらしい。

 

 

「悟り」というのは、用語的な意味においては、

 

「迷いの世界を超え、真理を体得すること」(by ウィキペディア)

 

ですね。

 

 

もとは仏教用語でもあり、

 

「仏教において悟りは、涅槃解脱とも同義とされる」

 

と。

 

涅槃は悟りの境地のこと、解脱は輪廻転生の輪から抜け出して自由になることですね。

 

 

要するに、この世界と自分についての真実が完全にわかり、もう輪廻転生すらしなくてもいいよー(したいならしてもいいよー)、

 

ってなとこでしょうか。

 

人間的な苦しみからの解放、という意味も大きいんでしょう。

 

 

さて、ヨガと悟りは関係が深いと言いましたが、

 

もともとのヨガの目的は、心を止めて、悟りをひらくことにあったらしい。(ヨーガスートラ)

 

(参照→ヨガとは何か?~ヨガの種類と目的について~

 

 

ヨガの根本経典とも言われるヨーガスートラには、直接“悟り”という言葉は出てこないのですが(そもそも“悟り”自体日本語ですしね)、

その代わりと言ってはなんだが、

 

サマディ、という言葉が出てくる。

 

サマディ。

日本語で言うと三昧(ざんまい)

 

意味としては

「そればっかり」

みたいな感じでしょうか。

 

ん、何か違うか?

 

 

昔インスタントラーメンで「中華三昧」って商品がありましたが、

あれは何でしょう、中華ばっかり!ってことでしょうか。

 

あとは贅沢三昧とか、読書三昧とか、言いますよね。

 

もーう、飽きるまでそれをやる、みたいな。

 

 

まぁ、「一つのもので満たされる(そればかり)」という意味においては、

そんなに大きくハズレてはいないと思います。

 

 

ヨガでいうサマディと、いわゆる一般的な(?)悟りというものは、

完全にではないけでも似たようなものなのではないか。

 

そこで、ヨガでいうサマディとは何なのかを見ていけば、

悟りというものも自ずと見えやすくなってくるのかな、と思います。

 

 

じゃあ、ヨガで言う三昧、つまりサマディとは、一体何なんでしょうか??

 

◇サマディ(三昧)とは?アシュタンガヨガの最終ステップ!

では、再び『ヨーガスートラ』を紐解いてみましょう。

 

ヨーガスートラには、ヨガの八支則(あるいは8ステップ)とも言えるものがあります。

 

これをサンスクリットでアシュタンガヨガといい、

その思想を元にした同名の名を付けたヨガの流派が現在は存在します。

 

アシュタンガヨガが最初に説かれたのが『ヨーガスートラ』であり、

そこには、サマディを最終とした、8つのステップについて書かれています。

 

詳しくは、また別の記事で触れたいと思いますが、その8ステップとは、

 

1、ヤマ(禁戒)

2、ニヤマ(勧戒)

3、アーサナ(坐法)

4、プラーナヤマ(調気法)

5、プラティヤハーラ(感覚制御)

6、ダラーナ(集中)

7、ディヤーナ(瞑想)

8、サマディ(三昧)

 

となっています。

 

日本語訳に何をあてるか、悩ましいところではありますね。

特にダラーナは「凝念」と言ったり、ディヤーナは「静慮」と言ったりもしますが、

まぁ、わかりやすいところで、とえあえず上記の訳でいいでしょう。

 

この8ステップ、

まぁ、カンタンに、ザックリ言いますと、

 

やっちゃいけないことをやらず(ヤマ)、やった方がいいことをやり(ニヤマ)

その後は安定した姿勢で座り(アーサナ)、体内の気の流れを良くし(プラーナヤマ)

そんでもって、外側にさまよう感覚を内側に向け(プラティヤハーラ)、意識を集中させ(ダラーナ)

うまいこと瞑想に入る(ディヤーナ)ことができれば、サマディはその先にあるよ

 

ってなことでしょうか。

 

ザックリですね~。

 

 

実際はこの8ステップ、最初にサマディがあって、そこに至るためにはどうしたらいいか?

ってことで、逆算して考えられたのではないか、という説もあります。

 

それも言い得て妙ですね。

 

あるいはそれは8つの段階ではなく、

ヨガを構成する、8本の枝のようなもの’だ、とする見解もあります。

 

それもまぁ、どれを採用したいか、その人の解釈になりますね。

 

確かにヤマ、ニヤマを完璧に守らないとサマディに至れないのか?

って言うと微妙だったりしますしね。

 

まぁ、とりあえずヨーガスートラで、ヨガの“最終地点”のように取り挙げられているサマディ。

 

それをさらに詳しく見ていくと、どうやらサマディも一つではないらしいというのが見えてきます。

いろんな種類のサマディがあったのだと。

 

◇サマディとは?サマディ(三昧)にはいろいろな種類があった!

 

再び『ヨーガスートラ』を拠り所とさせていただきますが、

 

よくよく知っていくと、

サマディには実にたくさんの種類があることがわかってきます。

 

例えば…

 

・サンプラギャータ・サマディ(有想三昧)

・サヴィタルカ・サマディ(有尋三昧)

・サヴィチャーラ・サマディ(有伺三昧)

・サナンダ・サマディ(有楽三昧)

・サスミータ・サマディ(有我想三昧)

・ア・サンプラギャータ・サマディ(無想三昧)

 

と。

 

いやぁ、もう訳わかんないですね。

 

まぁでも、最後の「ア・サンプラギャータ・サマディ」ってのが、最高のものなんだろうと思います。

 

「無想三昧(むそうざんまい)」

つまり「想い」のないサマディ。

 

それはまさに「心のはたらきが止滅した」状態のことなんだと思います。

 

 

そして、これがまた言い方が変わったバージョンがあるもんだから、さらにややこしい。

 

知りたいですか?

 

ホントに?

 

ややこしいですよ。

 

 

 

まぁ、じゃあ一応紹介だけでも。

 

・サビージャ・サマディ(有種子三昧)

・サヴィタルカ・サマディ(有尋定)

・ニルヴィタルカ・サマディ(無尋定)

・サヴィチャーラ・サマディ(有伺定)

・ニルヴィチャーラ・サマディ(無伺定)

・ニルヴィージャ・サマディ(無種子三昧)

 

とな。

 

ひゃー、ややこしい。訳わからん。

 

このへんはおそらく仏教用語から来ているような感じですね。

仏教でも三昧が説かれていますから。

 

『ヨーガスートラ』の編纂が紀元後4~5世紀だとすると、

仏教の考え方の影響を受けている可能性は高いと思われます。

 

「尋」だの「伺」だのの説明はこの際省きますが、

後に紹介した方のサマディ群は、どうやら「種子」があるか、ないかが大きな問題らしいです。

 

種がある。

いろいろなものが派生していく大元がある、というところでしょうか。

 

原因と結果で言えば、原因がある、というようなもの。

 

それがあるのが「有種子三昧(うしゅしざんまい)」であり、それがあるうちはまだ本当のサマディではないと。

 

だから、その根本的な原因である“種”すらもなくなる「無種子三昧(むしゅしざんまい」こそが、

本当に求められるべきサマディの境地なのでしょう。

 

ちなみにここまでのサマディの種類等については、『ヨーガスートラ』と、佐保田先生の解説を参考にさせてもらいました。

ヨーガスートラ 佐保田鶴治

サマディの説明については、自分がインドはヒマラヤへヨガを学びに行ったときも、

先のとは少し違いますが、似たような用語を使って説明されていました。

 

そっちの方が少しわかりやすいかな。

 

◇インド人マスターに聞いた!サマディの種類とは?

サマディにはまず4種類のサマディがあると。

 

・一つめがヴィタルカ・サマディ

これは肉体のサマディであると。

 

 

・二つめがヴィチャーラ・サマディ

これがマインド(思考)のサマディであると。

 

・3つめが、アスミータ・サマディ

これはエゴ(自我)のサマディである。

 

・そして4つめが、アナンダ・サマディ

アナンダ、至福のサマディってとこでしょうか。

 

 

これらは全て対象のあるサマディであると。

 

肉体なら肉体、めっちゃ肉体!みたいな。

マインド(思考)なら、思考だらけ!みたいな。(そうなのか?)

 

至福のサマディってのはいいですね。

もう、至福しかない、みたいなサマディ。

 

たまに瞑想ですんごい至福を経験した、って方いますよね。

 

自分も一度そんなのありました。

 

もーう、何もしなくてもただただ幸せ、みたいな。

あんな感覚に近いのかもしれないな。

 

 

しかし本当のサマディというものは、対象すらなくなるものなんだと思います。

 

それをア・サンプラギャン・サマディという。

あるいは、ニルヴィカルパ・サマディ、ニルヴィージャ・サマディという。

 

先の「無想三昧」、「無種子三昧」ですね。

 

 

それは、全てを超えた、言ってしまえば“無”のサマディということなのでしょう。

 

 

肉体を超え、思考を超え、全てを超えた先にある、“無”の境地

 

それは、いわゆる悟りというものと、ほぼ同じものと捉えていいんではないかと思います。

 

 

そこに至るアプローチを、ヨガ的に説明すると、

アシュタンガヨガ、ヨガの8ステップ、

ということになるのでしょうか。

 

 

古来からか人々から求められてきた、悟りとか、解脱とかいった、

いわゆるこの世のカラクリを解き、生の苦しみから解放されるための道。

 

そこに至るために、数ある手段、方法が試みられてきたのでしょう。

 

 

そしておそらく、数少ないながらも、確かにそれで解放されていった魂もまたあったのでしょう。

 

その後それを人々に説いて回ったということで有名になった、

イエス・キリストや仏陀といった方がいた。

 

有名、無名問わず、この世と自分自身の本当の姿を“悟った”覚者たちは、

それぞれ固有の方法、あり方で、そこに至ったのだと思います。

 

ヨガとはまた違った用語なのかもしれませんが、

サハジャ・サマディ、というサマディもあるようです。

 

サハジャというのは「自発的」という意味で、

特に瞑想とか何もしないでも、自然とサマディの状態でいられると。

 

20世紀の覚者、ラマナ・マハルシは、覚醒してから生涯その状態が続いたといいますね。

 

もしかしたら、それこそが最高のサマディと言えるのかもしれない。

 

 

それは別にヨガである必要はない。

 

逆にヨガという枠組みに縛られていると、

かえって難しくなる、

とも言えるかもしれません。

 

まぁそれでも、昔からヨガで説かれてきた、

心を止滅させ、真我や神を悟るための方法、手段として、

『ヨーガスートラ』などに書かれている、サマディと、そこに至る道筋を見ていくことも、

また一つ有効なのではないかと思います。

 

 

では、最後にまとめを。

 

◇まとめ

・‟悟り”とヨガでいうサマディは捉え方は似たようなもの。

 

・『ヨーガスートラ』における、ヨガの8ステップの最終段階がサマディである。

 

・サマディにはいろいろな種類がある。(こんがらがるぐらい)

 

・何も無いサマディ(無想三昧、無種子三昧)こそが、本当のサマディ?

 

・世の中には瞑想すらしなくても、自発的に(サハジャ)サマディの状態でいられる方もいる。

とまぁ、こんな感じでしょうか。

 

なかなか捉えづらいところはありますが、

まぁ、なんとなくの知識程度で問題ないかと思います。

 

実際ヨガの実践や瞑想の中ではこんなこと考えないですから( ‾▽‾)

 

 

それでは今回はこのへんで。

 

また!

 

 

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プロフィール~私とヨガとヒマラヤと~

はじめまして、こんにちは。KAJUといいます。

プロフィールをご覧いただき、ありがとうございます!

 

ヨガや瞑想というものを始めて、いつの間にか15年近くが経ちました。

その間、インドに9回行きました。

 

そのうち6回は、インドはヒマラヤで、とっても濃い(!)、ヨガのコースを受けました。

 

そのうちの1回は、約半年、インドの山にこもって“修行”に明け暮れました。

 

 

そして日本でヨガのクラスを開いたり、各地に出張クラスもするようになりました。

 

 

15年前、まさかそんなことになろうとは、夢にも思っていませんでしたね。

 

そうやって、人生の流れが大きく変わっただけでなく、

自分のカラダや心の状態も劇的に変化していきました。

 

それまではカラダは重かったし、視界もいつも靄がかかったような感じ。

精神的にも鬱に近い状態で、いろんな面でとても苦しい状況でしたからね(^_^;)

 

それがインドに行き、そこで教わったことを日本に帰ってからも実践していくことで、加速度的に良い方向へと変化していきました。

 

 

ヨガをして数年、とある方に手相を見てもらったところ、こう言われたことがあります。

 

「あんた、ヨガやって良かったね~。だって生命線延びてるもん」

 

と。

 

 

僕は確かにヨガと出会って救われました。

 

インドに行ったことで、人生やいろんな自分の状態が、

良い方向に変化していきました。

 

 

 

そんなふうに、僕の人生は大きく変えることとなったきっかけは、沖縄での、とある人との“偶然”の出会いによるものだったのです。

 

そのことにより、もともと思い描いていた人生のイメージとは全く違う方向へと舵を切ってゆくこととなるのです。

 

それは偶然に見えて、全くの必然であったのかもしれません。

 

意識では認識していなくても、意識の下の魂に近い部分においては、

もっとも深く望み、思い描いていたことだったのかもしれません。

 

では、その辺りの、

自分をインドはヒマラヤへと導くことになった、

とある人との出会いのエピソードから書いていきましょう。

 

◇沖縄のマクドナルドでの出会い!全てはそこから始まった。

沖縄

その日僕は家から少し離れたところにある、マクドナルドにいました。

 

当時180円でおかわり自由のコーヒーをすすりながら、本を読んでいました。

その頃の自分の、仕事のない日のよくある過ごし方でした。

 

すると、通路を挟んで左斜め前の席に座っていた男性が、おもむろに話しかけてきたのです。

 

50代ぐらいの、白髪交じりに口ひげをたくわえた、恰幅がいいオジサンでした。

でも全然知らないオジサン。

 

「君、そんな本読むんだ」

 

と、そのオジサン。

 

指さしたのは、机に置いておいた本。

Oshoというインド人マスターの、『秘教の心理学』という本だったかと思います。

 

その本は前日、那覇市の図書館で借りてきたばかりの本でした。

その本と、他あと数冊の、ちょっとオカルトっぽい本を借り(また那覇の図書館がそういう系の本が多い)、

そのうちの1冊を読み、他の本は机に平積みにしていたのです。

その一番上に置いていたのが、Oshoの本だったのです。

 

ちなみに自分は外で本を読むときはいつも、読まない本はカバンに入れておくのですが、

そのときはなぜか、机の上に何冊か置いていたのです。

 

まるで一番上に置いたOshoの本が、誰かに何かのサインを発するかのように…

 

そのオジサンはさらにこう聞いてきました。

 

「インドとか興味あるの?」

と。

 

当時自分はヨガを始めたばかりの頃で、なんとなくヨガがインド発祥だということは認識していたようです。

 

それぐらいの認識だったんですが、

 

数日前ぐらいだったかな、

テレビの特集で、インドのムンバイが取り上げられていたんですね。

それを見て、なんだか無性にインドに行きたい気持ちが、フツフツと湧いてきた時期でもあったわけです。

 

そんな背景もあったので、そのオジサンの問いに、

「そうですね、行ってみたいとは思いますね」

と答えていました。

 

またそのオジサンがニコッとすごく優しそうに笑うし、

声にも重い響きがあって、直感的に

「あ、この人は信頼できるな」

と思ってしまったところもありました。

 

なので全く知らないそのオジサンに話しかけられても、

特に警戒心とかは生まれなかったですね。

 

そのオジサンは続けて言います。

 

「僕、ついこの間インドに行ってきたところなんだ」

と。

 

自分も少し驚き、

「えっ、そうなんですか」

と答える。

 

どうやらそのオジサン、

インドはヒマラヤで開かれた、とあるマスターのヨガのコースに参加し、

先月帰ってきたばかりだと言う。

 

興味深そうに自分も聞いていました。

 

するとそのオジサンは僕ににこう言いました。

 

「来年も行くんだけど、君も一緒に行く?」

 

と。

 

 

それに対して僕がどうしたと思います?

 

全く見ず知らずの、さっき会ったばかりのオジサンから、

「一緒にインドに行かないか?」と誘われ、

 

普通なら断りますよね?

 

そうでなくても

「少し考えさせてください」

とか、

少なくとも保留しそうなもんだ。

 

でもそのとき僕は、

二つ返事で

 

「はい、行きます」

 

と答えていたんです。

 

 

この瞬間、まさに自分の運命は変わったんだと思います。

 

人生には何かを決断したり、岐路でどう選択するか、

いわゆる“ターニングポイント”と言えるものが幾つかあったりします。

 

そういうときに、人生を大きく動かす選択をしたときって、

ちょっと表現しにくいですが、

ある種の耳には聞こえない“音”がするんですよね。

 

例えて言うなら、ゴゴゴゴゴ…みたいな音。

 

もしくは、身体を震わす振動みたいなものと言った方がいいかもしれません。

 

そのときもそれがありました。

 

「はい、行きます」

 

と言った瞬間、

 

「あ、今人生が動いたな」

 

とハッキリ感じました。

 

どこか、少し武者震いでもするような、そんな感じ。

 

新しい世界に飛び込んでいく、勇気とか覚悟みたいなものも必要とされて、

なんか身が引き締まるような思いもありました。

 

 

ちなみにそのオジサン、昔はOshoのところにもいた方で、

それもあって、Oshoの本を見かけて

「お、コイツは!」

と思ったようです。

 

「これはまさに話しかけろと言っているようなものだ」

 

と。

 

次の年のコースに向けて、日本人の参加者を増やしたい思いもあったそうですね。

そんな背景もありながらの、僕とそのオジサンの出会いであったわけです。

 

向こうの視点で見てみても面白いですよね( ‾▽‾)

 

 

急な誘いとは言え、次のコースの開催はおよそ1年後。

自分の気持ちと、そのオジサンの言っていることが本物なのかを確かめる時間は十分にありました。

 

断ろうと思えばいつでも断れた。

 

でも、当時の自分は、

旅費やコース費の問題などもありながら、

なんとかしてそのコースに参加したい!

 

という思いを逆に強くしていくのでした。

 

そしてその翌年の夏、初のインド行き、

ヒマラヤでのヨガのコースへの参加となったわけです。

 

そこで開かれたヨガのコースというものが、

またなんとも濃いといいますか、

うん、濃いコースでした( ‾▽‾)

 

では続いて、実際のそのヨガのコースについての話をしていきましょう。

◇インド・ヒマラヤ、ヨガ・コースに参加!

インドはヒマラヤ、標高2000mほどにあるヨガのアシュラムで、そのヨガのコースは開かれていました。

ヒマラヤ ナイニータール

ヨガの最高峰とされる、サマディ(三昧)を目指すためのコースで、

もともとは10日間×4年のコース設定でした。

 

レベル1からレベル4まであり、段階が上がるごとに内容もより濃くなり、4年間でサマディを目指すという、そんなコースでした。

 

サマディって何?

そのために何するの?

 

そんなこともよくわからずに最初は参加したものです。

 

 

実際何をやるかというと、

 

朝はいわゆる一般のヨガのような、体操を含めたアーサナ(ヨガのポーズ等)をやる。

軽い呼吸法も行う。

 

だいたい1時間半ぐらいとかでしょうか。

 

 

その後朝食をとって、11時ぐらいから先生の講義が始まる。

この講義が結構ボリュームがあって、だいたい1時間から長いときは2時間近くになるときもある。

 

そして講義の最後には、その日やる技法についての説明があり、

そこから実践に入る、という流れでしたね。

 

先生の指定した複数の呼吸法などの技法を行い、あとはただひたすら瞑想に入っていく。

 

この瞑想の時間もたっぷり1時間ぐらい取ってある。

 

 

最初の年と2年目、レベル1とレベル2は、チャクラ(身体にある7つのエネルギーセンター)を下から順番に、1日1つずつやっていくというスタイルでした。

 

初日第1チャクラ、2日目第2チャクラとやっていく。

 

最初の頃はそこまで効果を実感できていたわけではなかったのですが、

 

5日目の第5チャクラのときがすごかった!

 

実践を終えた後、視界がものすごくクリアになり、とてもスッキリした感じになったのです。

 

外に出て、ヒマラヤの青々とした山を遠くに見ながら、

 

「こりゃ、すげぇ‼( ・O・)」

 

と言っていたのを覚えています。

 

 

そんなして、まんまとヨガの技法のすごさと、

効果の高さを実感したボクは、

日本に帰ってからも、せっせと教えてもらったヨガの実践に打ち込むのでした。

 

そしてそこからまた、毎年ヨガを学びにインドに行くというサイクルも始まるのです。

 

仕事はどうしてたって?

 

当時はアルバイトでしたが、インドに行くたびに辞めてましたね。

だって1回行くのに1ヶ月ぐらいかけて行ってましたから。

 

居酒屋やラーメン屋で働いたり、自動車工場で期間工として働いたり。

 

3年目ぐらいからヨガの講師を始めていたので、それがメインにはなっていましたが。

 

 

そんなこんなで1年目、2年目とインドはヒマラヤでヨガを学び、

それを日本に持ち帰って、お家で実践する日々。

 

コースもレベル2、レベル3となっていくごとに、

だんだん内容も濃く、ハードになっていきました。

 

 

そしていよいよ迎えたレベル4

 

これがまたすごかったです。

そこまでやるの?本当に?マジで⁉

 

みたいなレベル4でした。

 

◇そこまでやるの⁉あぁ、衝撃のレベル4!

瞑想

いよいよ10日×4の最後のコース、レベル4。

 

レベル3も3時間ぐらい瞑想させられたり、結構ハードではあったんですが、

レベル4はさらにその上を行く、ハードなものでした。

 

どんぐらいハードだったかって?

 

例えば最後の日の実践なんて、夜の7時から始めて、朝の7時までやるんですよ。

 

えっ?

 

って思うでしょ?

 

 

つまり正味12時間。

 

12時間⁉

 

正気ですか??

 

って話ですよね。

 

 

それも、その前の日も10時間ぐらいやっている。

その前の日は8時間とかだったかな。

 

だんだん長くなってきて、最後の日が12時間と。

 

 

夜通しやるの?

 

じゃあ昼間寝るの?

 

 

と思いきや、昼間は通常のヨガの実践があり、

先生の講義もある。

 

いつ寝るんすかっ⁉

 

いや、これはむしろ寝るなということか??

 

みたいな。

 

 

まぁ、でも結局みんな夜通し瞑想してる間に寝ちゃうんすけどね。

 

シャバ・アーサナという、仰向けに寝るポーズがあって、

座るのがしんどい人は、その姿勢になって瞑想していいということにはなっている。

 

なのでその姿勢になって、

最初はがんばって意識をキープしようとしたり、

寝そうになったら座ってみたり、とかやるんだけど、

結局は何時間は寝てしまったり。

 

 

まぁでも、マトモな睡眠、という時間はなかったですね。

それがレベル4、後半の数日間だったでしょうか。

 

 

技法としてもいろんなやり方がありました。

ただひたすら、30分~1時間くらいかけて、呼吸法をガシガシやったりとか、

ただひたすら、イメージのみを使って、カラダの中のエネルギーを動かしたりとか。(これはこれですごい集中力がいる)

 

最後の日は鼻から吸い込んだ呼吸のエネルギーを、後ろから下に持っていく、

それをひたすら繰り返す、というものでした。

 

数日ロクに寝てなくて、でもそういう状態ってかえって集中力が研ぎ澄まされるんですよね。

最初の方とかものすごく集中していた。

 

それもあって、瞑想中にすごい体験もしたんですが。

それはまた機会があればお話ししますね。

 

 

とまぁ、そんな感じの最後のコース、レベル4でございました。

 

 

結局サマディというものはよくわからず、

コース4回受けてどうだったんだろう?

というのはありました。

 

でも、そこを目指していく過程で、さまざまな恩恵を、僕は受けることができました。

 

カラダはものすごく軽くなったし、内側のエネルギーの状態も良くなった。

視界もクリアになったし、何より感情の面ですごく解消された。

 

それまでは怒りやら哀しみやら、自分のそういう負の感情で自分をひたすらに苦しめてきたわけですが、

それがものすごく軽くなった。

 

すごくすごく、ヨガと出会って、インドはヒマラヤへと導かれて、僕は救われたんだと思います。

 

だからそれを他の人にも伝えたくなった。

 

そうして僕は日本でヨガを教える活動を始めることになります。

 

 

◇ヨガのクラスを展開!日本各地にも教えに行くようになる

始めて自分がヨガのクラスを始めたのは、インド2年目のコースから帰ってきた後、2005年の秋でした。

 

当時住んでいた新潟で、地域のコミュニティセンターを借りてヨガのクラスを始めました。

 

最初こそ2~3人の参加だったのですが、

2回目、地域の情報誌に載せてもらえたこともあり、

一気に20人以上に!

 

そこから参加者の要望もあり、

平日のクラスを作ったり、夜のクラスを作ったり。

新潟の別の地域でクラスをやることになったり、長岡まで呼ばれて行くことになったり。

 

あれよあれよと月20クラス近くやるような状態になっていきました。

スムーズにいくときってのはホントにいくもんですね。

 

 

そのうちSNSで知り合った方から名古屋でやってほしい、京都でやってほしい、東京でもやってほしいと声がかかるようにもなりました。

 

そこに後から大阪のクラスも加わり、

月に1回、各地を回る“巡業ヨガ”なんてのをしていました。

 

だいたいは夜行バスとかで行くことが多かったですが、

ときにはオンボロ軽自動車に乗って、しかも下道で、

新潟→京都→大阪→名古屋→東京→新潟と、

1週間くらいかけてグルっと回る、なんてこともありました。

 

 

教える内容は、通常はアーサナ+呼吸法&瞑想のクラスでしたが、

京都ではチャクラを教えるクラスもやっていました。

 

月1回、1チャクラごとやる、なんてときもありましたね。

 

 

ただ、そんな日々もだいたい3年ぐらいで終わることになります。

 

突っ走ってちょっと疲れたんでしょうかね。

当時付き合っていた彼女にフラれたということもあった。

 

教えることに意識がいきすぎて、自分の実践が進まないもどかしさもありました。

 

僕は全てのクラスをやめ、新潟から山梨の山の方に移住することになったのでした。

 

◇最後の集大成!およそ半年のインド・ヒマラヤ山ごもり!

2008年の7月から、山梨に引っ越して、八ヶ岳の麓で、ホテルでアルバイトをしながら生活していました。

 

途中から働くペースも落として、なるべく自分のヨガの実践に集中しやすい環境を作っていった。

 

半年ぐらいいましたが、最後の3ヶ月は仕事も完全に辞めて、自宅でヨガの実践をしたり、まぁ、ボーっとしたり、していました。

 

それは自分の中では、次にインドに行く準備でした。

 

次のインドはインドビザの期間ギリギリの、半年間行くことに決めていたのです。

それもヨガのアシュラムに籠っての、“修行三昧”の日々にするつもりでした。

 

その中で自分がどこまでいけるか試してみたい!

一回本当に集中して、突きつめてやってみたかったんですね。

 

 

そうして2009年の4月、僕は日本を発ち、

インドはヒマラヤへ。

このときが7回目のインド行きだったかな。

 

面白いですよ。

そこまで行ってると、インドに着いたときに、

 

「インドに来た」

 

じゃなくて、

 

「インドに帰ってきた」

 

って感覚になるんですよね。

 

もはや当時のボクには、第2の故郷と化していたのでしょうか。

そんなに好きではなかったんですけどねぇ、インドという国も、インド人も。(いや~)

デリー インド

だって臭いし、汚いし、インド人は図々しいし、嘘つくし(しかも悪気がないから始末がわるい)、ときには騙そうとするし、

みたいな(;‾▽‾)

 

まぁでも、何度も行っているうちに、そういう好き嫌いとかではない、“愛着”みたいなものが出てくる。

 

今でない生において、インドに住んでいたときもきっとあったのでしょう。

 

そんなノスタルジアを感じさせる国インドに降り立ち、

都市部はすぐに離れ、あぁ、自然に囲まれたヒマラヤへ。

 

最初の1ヶ月くらいはただのんびりしていました。

 

5月のGWの時期にコースが入っていて、先生のレクチャーの通訳など、参加者のサポートをすることになっていたので、そこまでグーっと修行に入れる感じではまだなかったんですね。

 

なので、本格的に“修行”に入っていったのは、そのコースが終わった後、

5月中旬くらいからだったでしょうか。

 

そこからはもーう、まさに1日中ヨガ三昧。

 

朝は早くから起きて、ガンジス川のほとりで瞑想。

ガンジス河 ヒマラヤ インド

その後ホールでアーサナ&呼吸法。

 

 

あとは瞑想をしたり、マントラ(真言)を唱えたり。

 

マントラの時間は長かったですね。

ルドラクシャ(菩提樹の実)のマーラー(ネックレスみたいなもの)を使って、心の中でマントラを唱えるのですが、

これを座りながらやったり、立ちながらやったり、歩きながらやったり。

 

これがとてもいい集中と、エネルギーの浄化になる。

日本だとそこまで長い時間できなかったりしますしね。

 

またインドという国、ヒマラヤというエネルギーの高い場所、

しかも聖河ガンジス川がすぐ傍を流れているという、ヨガの修行としては最高の環境でした。

 

なので、同じヨガの実践をするにしても、密度が濃いというか、効果が高い。

 

感覚ですが、日本で同じことをするのの、4倍~5倍ぐらいの効果があるな、と感じました。

 

 

そんな素晴らしい、ヒマラヤでの修行の日々。

 

順調に、自分の身体やエネルギーの状態も整っていきます。

 

 

そしてボクは、修行の最後の仕上げとして、

40日間、なるべく部屋に籠る、という荒行(?)を決行するに至るのです。

 

 

◇インド人もビックリ!修行のラストを飾る40日間!

1回やってみたかったんですよね。

誰とも会わないで、一人で修行に集中するというの。

 

ホントは、ヒマラヤの山奥の山小屋にでも行きたかったんだけど、

それは危ないということで断念。

 

仕方なしに、ヨガのアシュラムの自室にて決行することにしました。

 

インド人のマネージャーさんに、

 

「明日から40日部屋に籠るんでよろしく」

 

って言ったら、

 

「40 days⁉(;゚Д゚)」

 

と驚いてました。

 

 

そんなインド人もビックリの40 days。

 

前日に市場でしこたま食糧を買い込んできて、次の日からスタート。

 

 

いやぁ、これもまた相当濃かったですねぇ。

 

 

実際は飲み水のトラブルとかで、途中アシュラムのキッチンまで往復しなきゃいかなくはなったんですが。

 

まぁ、それ以外はほぼ部屋から出ない、40日の集中修行!v( ̄Д ̄)v イエイ

 

 

いやぁ、良かったですよ。

ラストの10日とか、結構いいとこいけましたもん。

 

そこまで集中してできたことは、今の僕にも役立ってます。

 

ただ、目標としていた、ヨガのサマディとやらまでは届かなかったようです。

 

まぁでも、そこからまた改めてボチボチやっていくかな、とは思いました。

 

実際は、そうやって突き詰めてやっていくというのは少し違っていたんでしょうね。

 

サマディ、僕は“悟り”のようなものと捉えていましたが、それはそんなやり方で得られるものではなかった。

そもそもそれは得られる類のものなのか、なんなのか。

 

お釈迦様だって、7年の“苦行”の時代には悟れなかったわけですしね。

 

そして、その後僕は…

 

◇エピローグ~そして僕はヨガの地平のその先へと向かう

地平線

ヨガは僕にとっては、あくまで一つの手段でした。

 

学生の頃から思っていた、

 

「世の中の真実を知りたい」

 

そんな思い、目的のための。

 

 

そんな“真実”を知るために、

たくさんの本を読んだり、心理学をかじってみたり。

 

そんな中で、瞑想を知り、ヨガと出会ったわけです。

 

 

そしてヨガの実践を通して、

自分のカラダの状態、心の状態は格段に向上しました。

 

ヨガのクラスを開いて、各地に出かけるようになって、そこでたくさんの人にも出会いました。

 

そんな様々な“恩恵”を、僕はもらってきました。

 

 

でも、もともとヨガを始めた当初の目的は達成されたのか?

というと…?

 

されませんでした。

 

ヨガも真我の合一とか、悟りに近いものを説いてはいますが、

「ヨガの中」に留まっていては限界もあるな、と感じています。

 

事実、世の名でいわゆる「悟りをひらいた」と言われるような方、あるいは“覚醒者”と呼ばれるような方は、

いわゆる“ヨガの人”ではない方が多い。

 

ヨガはやはり、“修行系”なんでしょうね。

 

ヨガと関係が深いとされる、ヴェーダやウパニシャッドなどの古代のインドの哲学の中には、

「何もすることはない。ただ明け渡すだけだ」

という記述もあるようです。

 

悟りとは、どちらかというと、そういう方向にありそうなんですね。

 

それが、「ヨガの地平のその先」と言えるのかもしれません。

 

 

そんな流れの中、

僕は必然的にヨガを“卒業”し、開けた地平の広大さの中にフラフラと迷いながらも、

 

その先へと進んでいったのです。

 

その進んでいる過程の中に、今の僕はいるんだと言えそうですが。

 

まぁ、またそのあたりの話は別の機会にでもお話しすることはあるでしょう。

 

 

僕は、ヨガはとても素晴らしいものだと思っています。

 

ヨガから受けられた恩恵はものすごく大きかったし、それで救われた経験もしてきた。

それをヨガのクラスを通じて伝えてきたことはありましたが、

 

今改めて、このブログを立ち上げて、記事を積み重ねていくことで、

そこで得られたこと、そのための方法、考え方などを伝えていければと思っています。

 

ヨガのポーズだけではない、その他もろもろのヨガの技法等があり、

そして実はそっちの方が効果がすごい!

とか。

 

そういうことは長年実践もしてきましたし、実感を込めて伝えられるところであります。

 

 

そしてそれだけでなく、

ヨガの中だけに留まらず、

そこを超えた視点、そこを超えた地平というものがあるんだということもまた、伝えていければいいなと思っています。

 

 

そんな今の自分です。

そんなKAJUです。

 

ちなみにKAJUというのは、本名は和人(かずひと)なんですが、

インド人に、

「Please call me Kazu(カズと呼んで)」

と言うと、

 

インド人には「z」の発音がないらしく、

みんな

「カジュ」

と言うんですよね。

 

ちなみにインドで「カジュ」はカシューナッツのことだったりするんですよね。

 

 

そんなとこから来てます( ‾▽‾)

 

 

カジュの方がなんか柔らかいし、なんかバカっぽいから、僕は気に入ってます☆

 

 

 

そんなこんなで、プロフィールの方は以上にしたいと思います。

 

こんな長い文章読んでくれて、本当にありがとうございました!

 

どうぞよろしくお願いします!!\(^o^)/

 

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ヨガとは何か?ヨガの種類と目的について

ホットヨガ、マタニティヨガ、ドッグヨガ、エアリアルヨガ…

世間には色んな種類のヨガが溢れてますよね。

 

 

ていうか、ヨガって何なんだ?

 

現代のいろいろなヨガがある一方、

ヨガには数千年の歴史があるなんて話も聞いたことがあるし…

 

 

現代風のトレンドなヨガがある一方、実はヨガって結構深いんじゃないか?

 

ヨガってもともと何のためのもんなんだ?

 

 

うおおーーっ、ヨガって何なんだーーー??

(そこまでではないですかね)

 

そんな疑問をお持ちのアナタに、答えていきまょう。

 

まずは、ヨガの起源とルーツから。

ヨガってそもそも、いつからあるものなんでしょう??

◇ヨガの起源!お釈迦様もヨガをしていた?

ヨガの起源は今から4〜5000年前、インドはインダス文明の頃にさかのぼります。

 

インダス文明、中学の頃の歴史で習いましたね?

え、もう覚えてない?

 

あれですよ、中国とか、メソポタミアとかエジプトとかの“四大文明”ってやつですよ。

 

まぁ、それはいいんですが。

そのインダス文明の頃の遺跡に、ヨガの坐法を組んで瞑想する人(神さま?)の絵が描かれた陶器が発見されたんだとか。
 

 

この遺跡が4~5000年前ですから、実際はもっと前からこれに似たようなことはしていたのかもしれないですね。

 

ヨガの起源は1万年前、とする学者さんもいるそうですし。

 

まぁとりあえずだいたい5000年くらい前から、ヨガ(ここでは瞑想のこと)というものをする人はいたんじゃないかということです。

 

 

お釈迦さまは紀元前5世紀の頃の人ですが、ヨガをしていたという話があります。

手塚治虫の『ブッダ』にも出てきます。

ブッダ 手塚治虫

瞑想をするシッダールタ(若かりし頃のブッダ)に対し、5人の苦行者たちが現れ、

 

「そなたはなんのためにヨガをやるのだ?」

 

と、問いかけるシーンがあります。

 

シッダールタがやっていたのも、いわゆるヨガのポーズとかではありません。

インダス文明の遺跡の絵の人と同じく瞑想でした。

 

座禅といいますか、座ってひたすら自分を無にしていくみたいな、そんな実践。

 

ただお釈迦さまはヨガでは悟れなかったらしいですが…

 

まぁ、それはまた別の話ということで。

 

手塚治虫の『ブッダ』自体は、フィクションと史実を織り交ぜて書いているので、一概に言えないところはあるのですが、

お釈迦様がその修行時代に、座禅(つまり古来のヨガ)をしていたのだろうということは言えそうです。

 

 

 

現代までつながっていくヨガのおおもとは、座法を組んで瞑想をすることにあったんですね。

 

 

そしてそれからさらに千年近くの時が流れ…

そこにヨガの目的とも言えるものが、体系的に書かれた書物が現れます。

それが『ヨーガ・スートラ』です。

 

◇ヨガとは?ヨーガスートラに見るヨガの目的!

 

『ヨーガスートラ』の編纂は、紀元後4〜5世紀と言われています。

パタンジャリという方が編者さんです。

ヨーガスートラ 佐保田鶴治

これは佐保田鶴治さん著。
日本ではもっとも古い解説書ですかね。

自分も昔図書館でよみました。

 

その『ヨーガスートラ』の最初の一文に、

ヨガとは?の、ある意味答えが示されているのです。

 

「ヨーガとは心の止滅である」

とな。

 

心の止滅?

 

つまり、心のはたらきを止めるということですね。

 

 

座禅でよく“無”になるとか言うじゃないですか?

あれはこのへんから来てるんじゃないかと思います。

 

心を止める。

心のはたらきを止める。

 

なるほど。

 

ていうか、何のために??

 

それは結局、お釈迦様も目指した、いわゆる“悟り”的なもののためなんじゃないかと思います。

 

何を悟るのか?

本当の自分を?

世界の真実を?

 

 

ヨガと悟りの関係についてはこちらの記事をご参照ください。

悟りとは?ヨガにおけるサマディ(三昧)の境地について

 

 

今はとりあえず、

「ヨガとは心のはたらきを止めるためにやるのだ」

ということを押さえておけばいいかと思います。

 

 

そのために瞑想をする、つまりヨガ(当時の意味における)をしていたわけですね。

 

ちなみにこういった瞑想をメインの目的としたヨガのことをラージャヨガ(王様のヨガ)と呼んだりします。

 

 

さて、心のはたらきを止めるためにヨガ(瞑想)をするということが明文化された『ヨーガスートラ』。

そのさらに何百年も前に、瞑想するヨガとは少し違ったヨガが説かれていたことをご存知ですか?

 

生き方のヨガ、知恵のヨガ、そして愛のヨガ…

 

では続いてそのあたりの話をしていきたいと思います。

 

◇バクティヨガ、カルマヨガ、ギャーナヨガ〜バガヴァッドギーターより

 

『バガヴァッドギーター』が成立したのは諸説ありますが、だいたい紀元前4世紀ぐらいだろうと言われています。

ヨーガスートラの編纂からおよそ1000年近くも前ですね。

先のお釈迦様の時代に近い。

バガヴァッドギーター

もとは『マハーバーラタ』という叙事詩の一部です。

 

その中のクリシュナ神とアルジュナの会話の部分が『バガヴァッドギーター』なのです。

 

クリシュナは戦士であるアルジュナに対して、真実と自分がやるべきことを切々と説く。

そこに出てくるのが、知恵のヨガであるギャーナヨガ、生き方のヨガであるカルマヨガ、愛のヨガであるバクティヨガというわけです。

 

ざっくり簡単に説明すると、

 

〇ギャーナヨガ(知恵のヨガ)

 

ギャーナヨガは思考と認識の力を使い、世の中にあるあらゆるもの、あらゆる価値観といったものを、「真なるもの、真ならざるもの」に分けていくヨガと言われています。

 

そして最後に残ったもの(何も残らないのかもしれないが)が、本当の真実であるという認識を得る。

そんなヨガ。

 

 

ちなみにギーターにはこんな記述があります。

 

「私は五感を通して獲得できる知識と、悟りを通してのみ体得できる知識、つまりこれ以外に知るべきものは何一つないという完全な知識を君に与えよう」

と、クリシュナさん。

 

結局本当のホンモノの‟知識”以外には、知るべきものは何もないということでしょうか。

 

‟知恵の道”とは言っても、最後は何も知ることはない、というところに落ち着くというのがまた面白いですね。

 

〇カルマヨガ(行為のヨガ)

 

カルマヨガは、自分の本分とか役割とかを受け入れて、自分のやるべきことに一切の“我(が)”を入れずに、それに専心していく。

 

そうすることによって、来世よりよき生を受けられるようになるという、カルマ(業)と輪廻転生の考え方もベースにあります。

かいつまんでいうとそんなヨガ。

 

ギーターの中でクリシュナはこう言っています。

 

「仕事の結果に執着することなく、ただ己の為すべき義務としてそれを行いなさい。

なぜなら、無執着の心で行動することによって、人は至高の境地に達し得るからである」

 

と。

 

これはいいですね。

仕事をする人全てに当てはまる。

 

なのでカルマヨガは、それまでヨガには縁のなかったいわゆる一般の、普通の人たちにも、

一気に手が届くところに降りてきた感じがしますね。

 

〇バクティヨガ(愛・献身のヨガ)

 

そしてバクティヨガは愛のヨガ。

 

実際は誰か他人への愛というよりは、神への愛を表す。

 

ただひたすらに神を祈念し、思い続け、それに自分自身を全て捧げていく。

それによって解脱、悟りを得るという、そんなヨガですね。

 

ギーターでは何と言っているかというと…

 

「常に私にしっかりと心を向け、絶対不動の信念をもって私を拝んでいる人こそ、ヨーガにもっとも精通している人だと私は考える」

 

と。

 

 

クリシュナはほぼ神と同等の存在ですから、神である私を拝み、信仰しなさい、と言っている感じですね。

 

神がそんなこと言うの??

と思わなくもないですが、

要は、それぐらいの帰依の心、信愛の気持ちが必要なんですよ、ということなんでしょう。

 

 

どれも性格の違うヨガだが、それぞれを突き詰めていくと、結構スゴい。

 

そして、瞑想とか、いわゆるヨガの実践をしなくても、ヨガができる。

 

なので、これら3つのヨガ、特にバクティヨガとカルマヨガは、現代においてもインドの人たちにとても人気があります。

 

インドの人々にはそれぞれにお気に入りの神サマがいたりしますしね。

ガネーシャやらカーリーやら、クリシュナやらラーマやら。

ガネーシャ インド

これはガネーシャですね。半人半像の神サマ。

商売繁盛にご利益があるとされ、インドで人気No.1の神様です。

 

まぁ、ただ絵を飾るだけではユルいのかもしれませんが、それも一つのバクティヨガのカタチでしょうね。

 

インドの数多存在する神様の話の話はこちらから。

ガネーシャ、シヴァ、カーリー~インドの神様人気ベスト10!~

 

さて、ここまで出てきたヨガ、ラージャヨガ、カルマヨガ、ギャーナヨガ、バクティヨガ

これらはどちらかというと精神的なヨガだと言えることができるでしょう。

 

そう、何千年も歴史と伝統のあるヨガは、もともと精神的なヨガだったのです。

 

 

それからさらにまた1000年ほど経ち、

現代のヨガのスタイルに繋がる、身体を動かすヨガが現れることとなります。

 

◇ハタヨガ登場!ヨガのポーズはここから生まれた

 

現在流行りの、さまざまなヨガのポーズ。

あんなポーズやら、こんなポーズやら。

ヨガのポーズ

それを生み出したハタヨガは、10~13世紀あたりがその起源と言われていますが、

ハタヨガ初めての書物『ハタヨガ・プラディーピカー』が作られたのが16世紀。

 

今から4~500年前と考えると十分古いですが、

ヨガ数千年の歴史から考えると、新しい方ですね。

 

 

無数のヨガのポーズは、『ハタヨガ・プラディーピカー』をはじめとする、幾つかのハタヨガの経典に載っています。

 

ただ、経典の中でヨガのポーズ(アーサナ)が書かれているのはその一部。

 

他の部分では、プラーナーヤーマ(調気法)やらムドラー(印の結び方など)、そして瞑想が説かれていたりします。

 

そのへんもヨガの本質と伝統を考えると面白いですね。

 

 

もともと心を主体とした、精神的なヨガが主流だったところ、

いや、カラダも大事じゃないかということで、肉体に重きを置いたヨガが後年できた。

それがハタヨガだとも言えるでしょう。

 

 

現代の数あるヨガの多くは、

その中の健康にいいヨガのポーズに焦点を当てて、

実践をしているとも言えそうです。

 

まぁ、そんな流れもあって、

「ヨガって何?」ってのがわかりにくくなっているとも言えるのですが(^_^;)

 

 

じゃあ現代におけるヨガってどんなものがあるのか?

それも少し見ていきましょう。

 

◇現代のヨガ~パワーヨガからドッグヨガまで

 

現代にはさまざまなヨガが巷にあふれています。

ヨガのクラス

自分がヨガを始めた15年ほど前とかに比べると、もうそれこそわけわからんってぐらい増えてますね。

 

それだけヨガ人気が継続しているってのもスゴいし、嬉しいことですが。

 

現代におけるヨガ。

 

代表的なものを挙げると、

 

・パワーヨガ

(1990年代に欧米から入ってきた、ダイナミックなポーズをとるヨガ。日本のヨガブームの立役者?)

 

・アシュタンガヨガ

(20世紀半ば、インドはマイソール地方から広まった、『ヨーガスートラ』のヨガの8ステップを基に作られたヨガ)

 

・アイアンガーヨガ

(インドのB.K.S.アイアンガー氏が提唱した、道具を使ったりして、ポーズの大勢を正確にとることを重視したヨガ。アイアンガー氏の名著『ハタヨガの真髄』が書かれたのは1966年)

 

・シヴァナンダヨガ

(元々西洋医学の医師だったスワミ・シヴァナンダ氏〔1887~1963〕によって創設されたヨガ。アーサナだけでなく、プラーナーヤマやマントラの詠唱を行ったり、ヴェーダンタ哲学を学んだりもする)

 

・インテグラルヨガ

(北インドのスワミ・サッチダーナンダ氏が確立した、カルマヨガやバクティヨガといった古典的なヨガも取り入れたヨガ)

 

・クリパルヨガ

(スワミ・クリパル〔1913~1981〕によって創設された、伝統的なヨガの神髄を大事にしながら、現代にも合うように開発されたアメリカ発のヨガ)

 

・クンダリニーヨガ

(激しいいわゆる“火の呼吸”を使いながら、尾てい骨に眠るエネルギーセンターであるクンダリニーを目覚めさせることに重きを置いたヨガ)

 

・ホットヨガ

(室温35℃~39℃前後、湿度60%前後に保たれた室内で行うヨガ。大量発汗することにより、デトックス、美容、ダイエットの効果があると言われる。発祥はアメリカ。日本でも人気の高いヨガですね)

 

・アヌサラヨガ

(1997年にジョン・フレンド氏が、アイアンガーヨガにタントラ哲学を融合させて設立した近代的なヨガ)

 

・ヴィンヤサヨガ

(一体化した呼吸とポーズに意識を向け、ポーズを連続して行うことに焦点を当てた現代的なヨガ)

 

・陰ヨガ

(ひとつのポーズを数分間キープするという、超じっくり行い、身体の奥深くまで浸透させることを目的としたヨガ)

 

・ラフターヨガ

(いわゆる“笑いヨガ”。ヨガのポーズ等は行わず、ひたすら笑うことでストレス発散、心身ともに健康になる効果のあるヨガ。他のヨガに比べるとやや異色ですね)

 

いろいろありますねぇ。

 

現代のヨガとは言え、その中には50~100年ほどの歴史を持つものもありますね。

 

 

さらには妊婦さん向けのマタニティヨガ、ハンモックみたいので身体を浮かせてやるエアリアルヨガ

愛犬と一緒にやるドッグヨガ、子どもと一緒にやる親子ヨガとか。

 

 

私も一時期、新潟でセンシティブヨガ(感じるヨガ)ってのをやってましたが、

まぁ、~ヨガって名前付けちゃえば何でもアリですかね( ‾▽‾)

 

 

他にもいろいろあるでしょう。

それらを見つけていくのも、またヨガを見ていく楽しさであるかもしれませんね。

 

 

ちょっといろいろなヨガを見すぎて、あれ、ヨガって何だったっけ?ってなっちゃいますね。

 

それではここで今回の内容をまとめていきましょう。

 

◇まとめ

 

では、「ヨガとは何か?」
今回の話をおさらいしていきましょう。

      • ヨガの起源は4~5000年前(インド)

     

      • ヨガの目的は「心のはたらきを止滅すること」(ヨーガスートラより)

     

      • 古典的なヨガ。
        ラージャヨガ(瞑想のヨガ)
        カルマヨガ(行為のヨガ)
        バクティヨガ(愛・献身のヨガ)
        ギャーナヨガ(知恵のヨガ)がある。

     

      • さまざまなアーサナ(ヨガのポーズ)を生み出したハタヨガは、10世紀以降に登場した。

     

    • 現在はそこから派生し、実にたくさんの種類のヨガがある。

ヨガの目的はとは、ヨーガスートラにもあるように、「心のはたらきを止めること」でいいんだと思います。

ラージャヨガも、バクティ、カルマ、ギャーナヨガも、そのためにあるのでしょう。

 

カタチ、スタイルは変われど、みんなその方向に向かっている。

 

それはきっと今生で“悟り”を得るため。

あるいは輪廻転生の輪から脱して、完全な自由を得るため。(それを「解脱」と言ったりする)

なのでしょう。

 

ハタヨガが生まれた背景にもそれがあったハズだし、
昔からのヨガの目的と本質からはズレてはいなかったのだと思います。

 

ただそれが現代になり、ファッションや流行、あるいは健康のためのヨガになっていったことで、
その本来の目的が見えにくくなってしまったようです。

 

ま、だからこそ今一度、
ヨガの本質に立ち返り、

 

「ヨガとは何か?」を考え直すことも、またいいのではないかと思います。

 

では。

 

~「これ、どんなヤツが書いてるの?」と思ったアナタ、

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