ラマナ・マハルシ(マハリシともいう)、1879生~1950没。
ときに“20世紀最大の聖者”とも評される偉人である。
現在でもいわゆる‟悟り”を目指す人の中で人気が高い方でもある。
マハルシさんは16歳の頃に家を出た。
そして、内なる衝動に突き動かされながら、フラフラと辿り着いた先は、南インド巡礼の聖地アルナーチャラ山だったそうな。
こんな山っすね。
ここで自らの‟覚醒”に身を投じ、生涯この場所を離れなかったという。
このアルナーチャラ山の麓の街にはマハルシさんのアシュラムがあるっ!
というわけで、行って参りました、マハルシさんのアシュラムへ☆
これは2011年春に旅した、アテクシのその体験談でございます。
まさかラマナマハルシのアシュラムであんなことをすることになろうとは…
そんなわけでいってみましょう!!
◇マハルシさんのアシュラムへの行き方
マハルシさんのアシュラムに行くには、まずインド第4の大都市、チェンナイから行くのが行きやすいかと思います。
ちなみにインド最大の都市はムンバイ、2番目がコルカタ、3番目が首都デリーですね。
あくまで人口ベースですが。
インドの地図がこんな感じで、この右下の辺りですね。
見にくいですね。
ちょっとアップ。ドーン。
東海岸ですが、だいぶ南の方。
もう南インドの一部ですね。
ちなみに自分は左上の方にある赤い四角、西海岸にあるインド最大の都市ムンバイから列車を使ってチェンナイ入りしました。
飛行機が、チェンナイ着もあるにはあったんですが、ムンバイ着より確か2万ぐらい高かったんですよね。
だったら、ムンバイから入りーの、列車でチェンナイに行った方が安くつくぞと。
なんたって、インドの列車、ムンバイからチェンナイ、およそ1500km(!)が2等の寝台列車で千円ぐらい(2011年当時の値段)ですからね。
安っ!インドの列車安っ!
ただめっちゃ時間かかりますけどね(;^_^)
14時発の列車で、翌日の17時着。
なので丸一日以上の27時間!
ワオ☆
列車に揺られ揺られ、揺られ続けて27時間。
到着したのがチェンナイ駅。
まぁ、到着したその日はひとまずチェンナイで一泊。
〇チェンナイからティルバナマライへ
翌朝、チェンナイの大型バススタンドへ。
ここは入口前かな。
めっちゃ広い所でしたよ。
ここからチェンナイから各地に向けての中長距離バスが発着する。
チェンナイ発、ティルバナマライ行きというのがあるので、それに乗り込む。
ブロロロロロ~。
バスに揺られておよそ3時間。(120円ぐらい)
先ほどと同じ写真ですが、ティルバナマライのバススタンドに着きます。
〇ティルバナマライのバススタンドからアシュラムへ
ここからは3輪タクシーのオートリクシャーに乗る。
こんなやつ。
緑のものが多いですが、ここのは黄色でした。
オートリクシャーに揺られておよそ10分。
マハルシさんのアシュラムに到着~~。
これは入口を少し入ったところ。
存在感のある大木がいい感じです☆
マハルシさんのアシュラムは結構街中にある感じですね。
通りを挟んで向こうは本屋さんがあったり、インターネットカフェがあったり、いわば俗世界。
でもマハルシさんのアシュラムに一歩足を踏み入れると、
なんというか、空気感が違うというか、
全くの別世界に感じましたね。
空気が澄んでるんですね。
アシュラム全体が、とても落ち着いた、いい雰囲気でした。
では、次はマハルシさんのアシュラム内のご紹介を。
◇ラマナ・アシュラムの内部公開!
さきほどの大木のあるところから進んで、右手の方にある建物がレセプションみたいなところ。
ここでまずは受付を済ませます。
この白い服のちょっとイカツい(?)オッチャンがたぶんここの責任者みたいな方。
自分は予め、日本から宿泊の予約をしておきました。
〇宿泊の予約の仕方
こちらのホームページから予約できるみたいですね。
https://www.sriramanamaharshi.org/?lang=ja
これの「アーシュラム」→「宿泊」のところにメールアドレスがあるので、ここから予約できます。
1ヶ月前までにご予約下さいとのことです。
ちなみに宿泊料の設定はありません。
帰るときに、自分の気持ちでドネーション(寄付)すればOKです。
〇泊まらせてもらったお部屋
レセプションで予約している旨伝えると、部屋の鍵をもらえます。
スタッフの方が部屋まで案内してくれました。
アシュラム内、結構広いんですよね。
部屋もその中に点在していて、自分が泊まったところはレセプションからだいぶ離れたところにありました。
こんな感じに、戸建ての建物が幾つかある。
その中の一つ。
自分はこの部屋に泊まらせてもらいました。
部屋に入ると、
お~、結構キレイです。
清潔です。
簡素な感じではありますが、結構快適に過ごさせてもらえました。
壁にはマハルシさんの写真が。
すいませんねぇ、マハルシさん。
お世話になります☆
マハルシさん「おぉ、ええよ、ええよ。ゆっくりしてきーな」(なんで関西弁やねん)
ええ人です、マハルシさん。
〇アシュラム内を散策
まぁ、部屋にずっとおってもしょうがないし、アシュラム内を散策しよう!
と部屋を出て、レセプション方向へ戻りながらアシュラムの敷地内を散策。
南インドらしく、ヤシの木がたくさん繁っています。
ちなみにこのときは3月でしたが、気温はだいたい30℃ぐらいでしょうか。
これから暑くなる!(インドは5月がいちばん暑い)って感じの気候でした。
・ラマナアシュラム動物コレクション☆
おっと、猿だっ!
自分は昔インドで、猿に不用意に近づいて噛まれた経験があるので、遠巻きに見ときましたが(;^_^)
まぁ、比較的穏やかな感じでした。
そして、
お~、クジャクだ。
クジャクがおるぞ。
インドで普通に旅しててなかなか出会わないクジャク。
高級ホテルの中庭とかにはいそうですけどね。
野良クジャクなんて、インド旅してて見たことないしなぁ。
マハルシさんのアシュラムでは飼われてるのかなんなのかよくわかりませんが、いましたね、クジャクさん。
またクジャクの醸し出す雰囲気が、アシュラムの落ち着いた雰囲気に合ってるんですよね。
優雅というか、なんというか。
そんな雰囲気。
ただこのクジャク、鳴くと結構ウルサイ。
何匹かいるんですが、「ケーン、ケーン」みたいな感じで、
結構けたたましく鳴き立てる。
まぁ、それもご愛敬でしょうか( ‾▽‾)
そしてさらに、
白いクジャクまでいました。
いいですねぇ、これはこれでまた。
穢れていない感じで、ピュア・ホワイト☆です。
〇アシュラム内の建物
ここはホールみたいなとことですね。
ちなみにアシュラム内には外国人がいっぱい。
ヨーロッパ系の人が多かったですね。
中国の人もいた。
そんなインド国外にもその名を轟かす、高名な聖者でございます。
ホールの中はこんな感じ。
綺麗ですね。
祭壇みたいなのがあって、その前の広いスペースで瞑想したりする。
マハルシさんの生前はここでお話とかもされていたんでしょう。
ここはお茶をするスペース。
特にテーブルやイスはないですが。
インド人は床に直接座るのが好きですからね。
午後3時になると、ここでチャイ(甘ーいミルクティー)がふるまわれます☆
食堂はこんな感じ。
食堂にすらイスやテーブルはないですから。
そこはインド人の一般的なスタイル。
床で食べる。
レストランとか行けばもちろんイスもテーブルもありますけどね。
アシュラムみたいなところでは、だいたい床で食べるのが普通です。
・アシュラムの食事
その日の夕食。
なんか葉っぱみたいなのをつなぎ合わせた食器(?)に、
スパイスで味付けしたピラフみたいなのにカレー。
美味しかったですよ☆
マハルシさんはそもそも菜食だし、玉ねぎやニンニクなど、刺激の強い野菜も料理には使わないそうなのですが、
それでよくこの美味しさを出せるもんだな、と感心しました。
◇ラマナアシュラムの日課
ちなみにラマナアシュラムの日課はこんな感じ。
6:45am サマーディ・ホールにてシュリー・バガヴァーンに詠唱とミルクの奉納
7:00am 朝食
8:00am ヴェーダの詠唱
10:00am 朝のプージャー
11:30am 昼食
4:00pm お茶の時間
4:00pm タミル語のシュリー・バガヴァーンの教えの朗読会
4:30pm 英語のシュリー・バガヴァーンの教えの朗読会
5:00pm ヴェーダの詠唱
6:15pm 夕方のプージャー
6:30pm タミル語のパーラーヤナ(月曜日-土曜日)
7:30pm 夕食
9:00pm サマーディ・ホールの閉館
これはラマナアシュラムのホームページから借りてきました。
といって、滞在者はこれに全部参加しなきゃいけないというわけでもない。
だいたいこの時間にこんなことやってるよーというスケジュールですね。
自分は結構気ままに過ごしていました。
この日課表には載っていないが、アシュラムの入口の近くでは、毎朝近所の人たちに食事を振舞っている。
きっと食事もろくに取れない貧しい方たちなんでしょう。
そうでもない方もいるかもしれませんが。
これを無料で、しかも毎日やっているんだからすごいです。
きっとマハルシさんが健在だった頃からの習慣なんでしょうね。
ラマナ・マハルシさん。
自分の持ち物は杖と腰布のみ。
アシュラムの人たちで分けることのできない贈り物はいつも断ってきたそうです。
ま、いろんなタイプの聖者がいるのでしょうが、
マハルシさんは、そういう意味でも、人々に尊敬されるタイプの方だったんですね。
いやぁ、マハルシさん、いい人だなぁ~とか思いながら部屋に戻る途中、思いがけない出来事に遭遇することに…
〇アシュラム内で子どもの〇〇〇を洗う
部屋に戻る途中、ふと見ると、小さい子どもがなんか悲嘆に暮れて立ち尽くしている。
この写真は事を終えた後の写真なのだが、
自分が見かけたときは、ズボンを下げて、なんか黄色いものをズボンやら足やらに付けている。
「ん??」
「って、ウ〇コもらしたんかいっ!!!」
と、見回すも、辺りにその子の母親らしき人はいない。
ていうか誰もいない。
どーしたもんかと辺りをウロウロしたりもしてみたが、誰もおらん。
仕方なしにどこか水場をさがし、連れていってケツやら足やらウ〇コを洗い流してあげる。
ズボンも洗って(パンツは履いてない)、まぁ濡れてるけどしゃあない、コレこのまま履かしたる。
ちなみにこの写真はそのときのズボンを履かしてもらった後もなお、困惑した表情のその子供。
その後はその子のお母ちゃんを探してアシュラム内を歩く。
どうやらその子のお母ちゃんはアシュラムの掃除をしてるらしく、別のインド人の、その子の知り合いっぽい兄ちゃんに引き渡しました。
いやぁ、まさか、聖者マハリシさんのアシュラムにて、子どものウ〇コを洗うハメになるたぁ思わんかったな。
これも何かの巡り合わせ。
彼とも他生で何かしらの縁があったんかもな。
そしてこれも旅のまた一つの思い出と。
その子、翌日オレが帰るときまた見かけたけど、笑顔で手振ってましたね。
少しは気持ちも伝わっていたみたいで、なんかちょっと嬉しかったです。
と、そんな感じで、ラマナ・マハルシさんのアシュラムでの個人的ビッグイベントでした☆
ちなみにこの翌日、自分はラマナアシュラムを後にすることになるのですが、帰る時にレセプションで、もっと衝撃的な事実を知ることになります。
それは…
〇ラマナアシュラムを後にする時…
2011年3月13日の朝、自分は部屋を片付けてレセプションへ向かう。
部屋の鍵を返し、気持ちばかりのドネーション(寄付)を納め、アシュラムを出ようとすると…
レセプションにいた兄ちゃんが、
「オイ、あんたの国、大変なことになってるぞ」
と。
「へ?」
最初なんか冗談でも言っているのかと思いました。
そしたらその兄ちゃん、その日の朝刊を持ってきて見せてくれる。
すると、一面に福島原発の写真と記事が!
そうです、自分は東北の大震災のニュースを、インドはラマナ・マハルシさんのアシュラムで知ることになったのです。
3月13日なので、震災から2日後の新聞ですね。
驚きました。
アシュラムを出た後、慌てて日本は新潟の実家に電話。
とりあえず家族、親戚関係は何ともなかったのですが、被災地では何千人も亡くなっているという。
現実感なかったですね。
その後南インドを旅していて、「日本から来た」と言うと、
「Oh、ツナミ!ツナミ!」
と言われるようになりました。
小学生ぐらいの子どもも言ってましたからね。
世界的な大ニュースになっていたようです。
まぁ、それはそのときのことなので、特にラマナアシュラムには関係ないのですが、
アシュラムに行ったことを思い出すと併せて思い返されるので、少し書かせていただきました。
◇まとめ
・ラマナ・マハルシさんのアシュラムはティルバナマライというところにある。
・ティルバナマライへは、チェンナイからバスで3時間ほど。
・ラマナアシュラムでの宿泊は事前予約が必要。
・アシュラムの中には猿やクジャクがいるよ。
・アシュラムの日課表はあるが、別にそれに縛られなくてもいい。
とまぁ、そんなところでしょうか。
マハルシさんのアシュラムは、街中にあるものの、とても落ち着いたいいところです。
マハルシさんが健在だった頃からの、エネルギー的な名残りのようなものが、間違いなく受け継がれているんだと思います。
マハルシさんはもちろんいませんが、そんな名残り、雰囲気を感じに行くだけでも価値はあるかもしれません。
ご興味のある方は、良かったら行ってみて下さい。
子どものウ〇コを洗うなんて、貴重な経験もできるかもしれませんよ!( ‾▽‾)
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